拒食症

「本音(気持ち)を受け止めてもらえない」ということ

以前、拒食症の女の子が 「信じられるのは自分だけだ」ということを言っていた。その子の母親も「信じられるのは自分だけだ」と口癖のように言っている。けれども、自分だけしか信じられないということは本当は自分の事も信じられないということなんですね。…

拒食症は「いい子」から卒業するための病気〜親子病理としての拒食症〜

◇共感欠如≒境界線問題「あの子、死にたいっていうんです!もうどうしたらいいか…」「どうして娘さんは死んではいけないのですか?」「あの子が死んだら、私はどうしたらいいか…私は耐えられません!!」「そこなんですよ、お母さん。」 「お母さんは『娘が死…

コントロールの及ばない世界への恐怖

当人は、発症前から陰伏的に自己、他己、事物を思い通りにコントロールしたいという欲求を抱いているが発症後の食行動の異常はそのような望みを半端ないしは錯覚的に満たしてくれる有力な道具となる。この道具は自動的ないしは意図的に身近な他者を振り回す…

拒食症状態の人にとっての”見た目”とは何なのか??

■拒食症状態を続けている人=痩せてる人のローモデル?? 155/31デコルテの部分は若さが感じられないし、なにより、肌にみずみずしさが 全く感じられない。拒食症の人は、見た目を気にしているけれど、症状に陥っている人たちにとって、 「見た目」とは何を…

どれだけ痩せても、「痩せることに成功した!」とは思えないから痩せ続けようとする

はじめのまとめーー足りないと感じる心が、自分を苦しめる「頑張りすぎ」とは、一言でいえば、「どれほど頑張っても足りないと感じてしまう心」のこと。 もう、十分にがんばったから、このくらいでやめておいてよいのではないか、とか、 他のことのバランス…

痩せていないことへの排除感の蔓延の危険性

デブと罵られつづけた少女時代。 ただ肥満しているというだけの理由で人格さえ否定され、 自分などが何か言ってもどうせ誰も耳を傾けてはくれないだろうと あきらめきっていたあの頃 (偽憶/平山瑞穂/幻冬舎)より ◇痩せないと(男性・社会)から認めもら…

いつの間にか、何のために痩せるのかを見失ってしまう

◇「痩せたい」から「太るのが恐い」へ 痩せたいんじゃないんです 太るのが怖いんです だから、食べれないんです これ以上太ったら、自分が自分で なくなってしまいそうで、怖い。 ■拒食の要素への取り組み方 痩せすぎが身体に悪いことは分かっている、 食べ…

過食嘔吐は反則!?

◇拒食は憧れ!という価値感 拒食→過食→過食嘔吐→拒食→… このサイクルが 永遠に続くタイプも居る。 そして、このサイクルの中で 一番長く居座りたいのが 拒食である。 ■食べないのはエライ拒食が優秀。過食は負け。 反則勝ちをしようとするのが 過食嘔吐。 拒…

自分の身体を道具のように扱う。道具は自由に使えるのだ!!

何でも思い通りになる。 コントロール万能が蔓延している。 ネットやコンビニ、携帯メールなど すぐに要求が、欲求不満がすべての事が思い通りになる社会。 それゆえに、ゆっくりとしか変化していかなかったり結果に近づく状態に 耐えられない人たちが増えて…