痩せていないことへの排除感の蔓延の危険性

デブと罵られつづけた少女時代。
ただ肥満しているというだけの理由で人格さえ否定され、
自分などが何か言ってもどうせ誰も耳を傾けてはくれないだろうと
あきらめきっていたあの頃

(偽憶/平山瑞穂幻冬舎)より






















◇痩せないと(男性・社会)から認めもらえない…




先進国であればあるほど、恐らく、女性には細さが求められていると、
”女性自身”が思っている(思わされている)


















まとめサイトNAVERでみつけた「女性の体重」への警鐘


高3女子の平均体重は52.8kgです。
もう一度言うけど中三女子の平均体重は約51kgだからな それ以下で断食とかしたら死ぬからな

男子高校生は女子高校生の平均体重は43㎏だと思っているそうです。

「40kg以上ある女とかw」という男性の一言をきっかけに軽い気持ちでダイエットを始めて
上手に食事ができなくなって精神のバランスを崩して栄養失調で死ぬ女性がめちゃくちゃ多いことを世の中の男性は知るべき。
女性の年齢と体重には触れちゃいけないって言うけど、それは冗談じゃなくてガチ。

「もっと肉あったほうが良い」て言う男子は数字聞いて「えっ」ていうの止めなさいね。
そのせりふで世の女子は痩せなきゃと言う強迫観念にかられます。

体重40kgない女子は拒食症を疑うべき。ソースは私。40あるのが当たり前だし細いの羨ましいって思うかもしれないけど、
痩せすぎだからな、体触ったらダイレクトに骨だからな?服もスカートとかズボンのウエストごそごそだし不便以外の何物でもない、って女の人にも知ってほしい。

男性が女性の体重は軽いものだと思ってしまうのは、身長が低いし筋肉も少ないからきっと男より軽いはずだ!と思いこんじゃうのが原因なんでしょう。
同じ身長なら女性の方が重くなるのは有名な話なんだけどね

20代女性の場合で160センチの身長であるときの平均体重は52キロ前後。だから間違っても自分は太ってると思わない方がいい。
もし「50キロとかwwwwデブwwww」っていう人がいるならその人は二次元住人かロリコンかホモのどれかなので問題なし。 #有益なことをつぶやこう









痩せることのメリット、痩せていないことの排除感




■自己価値と体型の密接な結びつき



痩せると…


・仕事が出来るように見える
・堂々と町を歩ける
・人から好かれる
・仲間に入れてもらえる
・何もかもうまくいっているという万能感がもてる
・人生が変わる


痩せてよかったのは…



・優越感を感じた
・男の人にモテた
・好きな洋服が着られた
・やる気も起こってくる



■痩せたい思いが強くなると摂食障害




痩せる事は自己評価の向上に直結している。


痩せる事、痩せている事が
彼女達の自信、やる気、勇気、達成感、自己効力感に繋がっている。




痩せる事で自分を高めようとする子供達、
痩せる事でしか自分を認めてもらえないと感じている子供達が増えている、
それが小中学生にまで広がっているのはダイエット産業(ジム・サプリ・通販業界など)にとっては、
ありがたい事なのかも知れないし、恩恵を受ける男性も居るのかもしれない。











考察




■「痩せているかどうか?」の1点による評価の危険性


人目を気にするようになる元には
「人は自分に評価を下す存在」という感覚があり、
それは過去のプチ・トラウマ(場合によってはトラウマ)を反映するものです。

私たちは小さい頃から様々な形で評価を下されてきており、
その積み重ねの結果、「人は自分に評価を下す存在」という感覚が作られているのです。



ここに大きな罠があるのですが
評価と言うのはあくまでも主観的な
「自分なりの消化の試み」ですから、往々にして相手の現実とはずれているものです。


そのようなずれがあるのに、一般に、評価は決め付けるような形で
行われるため、相手からすると押し付けであり、ことによっては暴力のようにすら感じられます。


そもそも、ある人の事情はその人にしかわからないものであり、
他人のものさしをもって何かを決め付けると言うことそのものが
相手を侵害することになるのです。


あらゆる評価に暴力性が内包されているのですが
特に体型についての評価は鋭く刺されるものです。


その一つの大きな理由は
評価の「ものさし」が「痩せているかどうか」というひとつだけだからではないかと思います。






■「痩せている自分=価値がある→痩せていない自分=価値がない」


体型の場合は「太いか細いか」というひとつだけの
「ものさし」で測られてしまうのです。
評価と言う性質上、その目盛りを決めるのは相手ですから、
極めて一方的な話になります。


一般に、評価はその「ものさし」の数が少なくなればなるほど暴力性が増すものです。
それだけ、「良いか悪いか」という断罪的な要素が強まるからです。



評価の暴力性は
ネガティブな評価の場合だけではありません。
ポジティブな評価ですら、同じ効果を内包しているということを
摂食障害の人たちが教えてくれます。


体型にとらわれている人たちにとって
「痩せたね」と言われることは間違いなくポジティブな評価でしょう。
言われた一瞬は確かに嬉しいそうです。
でも、次の瞬間には「次に会ったときも痩せているようにしなければ」「もう太れない」
と感じて苦しくなるのです。
















偽憶

偽憶




社会病理としての摂食障害―若者を取り巻く痩せ志向文化

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