アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)とムチャ食い障害(過食症)の関連性について








摂食障害の方の原因の多くは、体内でのエネルギー合成障害と、
空腹・満腹中枢 の混乱にあると考えています。

ダイエット方法が間違っていたために、
極度の栄養バランス障害が起きたことが きっかけになっている方が殆どです。

また、ビタミンB群をはじめとした栄養不足が自律神経を過度に緊張させている こともひとつの原因です。
 
自律神経の緊張は副腎を疲労させますので、副腎疲労症候群の症状を伴っている 過食症の方は少なくありません。


男性の場合、女性に比べて、貧血など栄養不足よりは、
ストレスと低血糖症の関与が高い場合が多いです。


また、副腎疲労症候群だけが疲労症状を起こすわけではありません。
いくつかの原因が関与しているかどうか。』
















◇副腎疲労と食べ過ぎの関係




上記はHPを主宰している宮澤先生から頂いた回答だ。


(副腎疲労症候群ホームページ→
 http://rootcause.jp/afs/index.php?FrontPage














過食嘔吐を生化学的に考えてみたときに
色々と調べてみた結果、副腎の不適切さは検討してみるに値すると考えたからだ。



なので、副腎疲労と食べ過ぎてしまうこと、エネルギー枯渇に対しての見解を。













副腎疲労の説明



■副腎(アドレナル)はストレスに対処し、生き延びるのを助ける


深刻なアドレナル・ファティーグは、副腎の活動が非常に弱まっているため、ベッドから起き上がることが困難になり、
副腎機能が弱まるたびに、体内のすべての器官や臓器が甚大な影響を受けます。

生化学や細胞レベルでも他の多くの変化が生じ、副腎が疲れていると体型さえも変化します。




■副腎疲労とは何か?


正常に機能している副腎は、微小だが正確でバランスの保たれた分量のステロイドホルモンを分泌します。
しかし、体内の身体的、精神的、心理的環境の変化に非常に敏感にできているため、つねにこのバランスは変化しています。

つまり、身体的、精神的、心理的環境のストレスが多すぎれば、副腎を消耗させ、結果として副腎ホルモン、
特にコルチゾールの放出が減少することになります。

この低下した副腎作用(副腎機能低下)は、アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)の結果として起こるのだが、
機能低下の症状は「ほぼゼロ」から「ほぼ正常」まで様々であります。







■抗ストレスの副主将


副腎は「ストレスの腺」として知られています。

ケガや病気、仕事や対人関係の問題に至るまで、
ありとあらゆるストレス源に体が対処できるようにするのが、副腎の仕事であり、
回復力、エネルギー、耐久力、そしてまさに生命そのものが、副腎の正常な機能にかかっています。

しかし、副腎ホルモンが健康や身体機能に与える影響は、もっと多様で、甚大で、広範であります。














■副腎VSストレスの簡易機序



ストレスを感じたときCRFが、脳内、
特に視床下部で多く分泌される。

CRF=コルチコトロピン分泌刺激因子が
摂食中枢と満腹中枢に影響を与える。


ストレスを脳で感じる。



すると脳から副腎刺激ホルモンがでます。



副腎は刺激を受けて抗ストレスホルモンを出します。


それによりストレスが緩和されるのです。

しかし、ストレスが毎日続き、それに不規則な食生活など栄養障害が加わると、
副腎は簡単に疲れてしまいます。


CRFが低分泌→食欲増加→過食(ストレス食い)
CRFが高分泌→食欲抑制→拒食傾向



すると、満足な抗ストレスホルモンが出なくなり、ストレスに対抗できなくなってしまいます。

これを副腎疲労症候群といいます。


副腎皮質からでるコルチゾールというホルモンはは日常生活で受けるストレスや免疫機能をコントロールしています。

原因不明の症状の背景に副腎機能低下が隠れています。












■自律神経にも、ちょっと言及を


自律神経失調症は、自律神経系の不定愁訴で起こるが、器質的な疾患や精神障害が認めれないものをいう。


自律神経は交感神経、副交感神経で構成されています。
普段はお互いがバランスを取っていて、このバランスが保たれて初めて、私たちは生命を維持することができます。


しかし、交感神経と副交感神経の緊張が高まり、バランスが崩れてしまうと、さまざまな身体的な症状が出てきます。


自律神経は全身の器官をコントロールしているため、バランスが崩れると全身の機能に支障をきたし、色々な症状が出てきます。
不眠や肩こり、頭痛、胃腸の痛み、だるさ、めまいなどの症状が代表的なものとして挙げられます。
こうした症状が出やすくなる状態が自律神経失調症と言われます。















対策(サプリメント補給の面)


副腎ホルモンの補充は副腎疲労による症状を取るためには効果的ですが、副腎疲労そのものを治しているわけではありません。
副腎の機能を回復させ、自前のコルチゾールを十分に分泌できるようにするためには、「ホルモンの材料」が必要です。
つまり、「栄養」です。

コルチゾールを合成するには…


・タン白質
・ビタミンC
・ビタミンB群(パントテン酸は最重要)
亜鉛
・ビタミンE
・ビタミンA

などが必要です。







副腎疲労が続いていると長期間のストレスによる消化吸収障害や、ストレスによる栄養素の需要の増大などで、
これらの栄養素の欠乏状態に陥っています。



ビタミンB群は神経の働きを正常に保つ働きがあります。
ビタミンA・Eも神経をコントロールし症状緩和する。


もちろん、普段からビタミンCをとる事もストレス対策になります。


副腎疲労症患者は体内のビタミンCが枯渇しています。
このような患者に対してサプリメント療法に加えて、ビタミンCの点滴をしたところ著効を認めています。


特に大事なのがコレステロールからコルチゾールを合成するのに不可欠なビタミンCです。












副腎疲労症候群の症状



■概要


朝が起きられない、うつ気味である、倦怠感が続く
楽しくない、しょっぱいものが欲しくなる、疲れやすい、物忘れ、性欲減退、立ちくらみ




■(起立性)定血圧


福西先生に言わせると
血圧の非正常さは、副腎に関係にあるそうだ。

>>
血圧は副腎疲労の最重要の指標です。

低血圧を起こす病態は他にもいろいろありますが、最もありふれた、しかし、最も医師によって見逃されているのが副腎疲労です。
特に起立性低血圧は殆どの場合、副腎疲労の徴候です。<<



交感神経が活動の時に血圧を上昇させてくれるんだけど
副腎がうまく働いてくれないと交感神経の働きに刺激を与えることができなくなって、
活動力が低下する、らしい。


寝ている時と立っている時に血圧を測ってみて、
寝ている時の方が血圧が高いのは本来はおかしいことなのだけど
副腎が疲労していると、そっちが普通になる。


たとえば僕の場合、
寝ている時に116が最収縮時なのに
立っている時には96が最高血圧となる。



正常な人はきっと、寝ている時より立っている時の方が血圧が高いはずで
120以上になっているはずで。


そうならないときに、副腎疲労は、交感神経を刺激するホルモンをうまく作れない症状なので
副腎さんを疑ってみるのも、悪くはない。








■寒がり冷え性の副腎疲労者・摂食障害


副腎疲労の人は、100%低体温らしい。


なぜなら、視床下部で認識されたストレス情報は、視床下部から自律神経ホルモン系、
両方に同時に伝達されていくからです。
そのため、副腎が疲れてしまったときには、自律神経のバランスも崩れ、
低体温になってしまうのです。


ストレスは、自律神経とホルモン、両方のバランスを同時に乱してしまうということです。


自律神経の乱れは、交感神経過緊張でも副交感神経過緊張でも
結果として低体温と血流障害を招くと説明しましたが
低体温と血流障害は同時に生じるので「低体温=血流障害」と考えることができます。






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