コルチゾールで決闘と血糖


◇副腎機能低下と摂食障害



摂食障害の方の原因として、体内でのエネルギー合成障害と、空腹・満腹中枢の混乱がある。
ダイエット方法が間違っていたために、極度の栄養バランス障害が起きたことがきっかけになっている方が殆どです。


また、ビタミンB群をはじめとした栄養不足が自律神経を過度に緊張させていることもひとつの原因です。
自律神経の緊張は副腎を疲労させますので、副腎疲労症候群の症状を伴っている過食症の方は少なくありません。














■副腎疲労を放っておくと

・慢性疲労
甲状腺の問題、性ホルモンに関係する問題


・消化力の著しい低下(生野菜や果物を食べると消化不良を起こす)、
・食後お腹がパンパンに張ったりガスがたまる
・解毒・排泄がスムーズに行えなくなる






■副腎のソラ豆的役割


副腎の働きは、コルチゾールやアルドステロン、アドレナリンなど、生命維持に必要不可欠なさまざまなホルモンを分泌することです。

副腎ホルモンの中でも最も重要なものは、副腎皮質から分泌される「コルチゾール」です。
通常、副腎疲労とは、コルチゾールの分泌が低下した状態のことを指します。






■ビタミンC


副腎疲労症患者は体内のビタミンCが枯渇しています。
このような患者に対してサプリメント療法に加えて、ビタミンCの点滴をしたところ著効を認めています。


特に大事なのがコレステロールからコルチゾールを合成するのに不可欠なビタミンCです。






コルチゾールを使い果たす≒副腎不全


コルチゾールは、ストレスとたたかうために、とても有用なホルモンですが、あまりにそれに依存することから問題は始まります。
慢性的に、交感神経優位、コルチゾールの分泌が多い状態になりがちです。


そうなると、次第に、細胞がコルチゾールを受け取るレセプター(受容体)がはたらかなくなるのです。
同じ薬を使い続けると、だんだん効かなくなるのと同じようなことです。

 長い間、過剰なコルチゾールにさらされつづけた大脳辺縁系は、意欲や喜びのもとになるドーパミンや、心に安定や平和をもたらしたり、
余計な情報をカットする働きのあるセロトニンを正常につくりり出せなくなってしまうのです。






■ストレスと依存


  人によっては、その代償として、過剰に食べることやアルコールに依存するということもよくあります。
砂糖を多く含み、血糖値を急激にひき上げる食品は、一時的にセロトニンの原料になるトリプトファンというアミノ酸を脳の中に送り込んでくれます。


でも楽になるのは一時的なもの。インシュリンの過剰分泌を招き、時間がたつと今度は急激な血糖値の低下を招きます。
急激に血糖値がさがると、いらいらして攻撃的になったり、気分がひどく落ち込んだり、無気力になったりという、反応性低血糖の症状を引き起こします。


すると、またなにか甘いものが食べたくなり、悪循環が起こります。   


 また、抑うつ状態が続くと、自分の体に気遣うこともしなくなる傾向があるので、食事が乱れ、
脳が正常に働くために必要なビタミンやミネラルが欠乏し事態をさらに悪化させる。



甘いものやジャンクフードによる血糖値の乱高下がイライラや幻覚などの精神疾患的不調を呼びこことは
ご案内の通りです。















考察ーー「身体の不調→性格の曲がり角」という順番だってある


※ある感染症専門医の話

自分はかつて脚の切断を進められたが、それに同意せず危険な手術を受けた。

こぶし大の筋肉を摘出されて脚は使い物にならなくなり、今も毎日痛みに苦しめられている。

そのせいで頑固でいやな人間になり、自分は今とても孤独だと。


もっと、こう、「身体のバランスが崩れるから精神科に通うことになった」というルートを
視野に入れても良い気がする。精神力で補えない何かが身体の方で起きているのなら、精神科医に「あなたは精神病です」
と診断されるような症状が現われても、無理はないでしょう。


だとすると、抗精神病薬をいくら服用したところで、プラセボ効果以外では、全く前進を見せないケースが
溢れ返っているのは、当然の事といえよう。まぁ前進しないほうが、製薬会社(あるいは病院)には儲けが生まれるので嬉しいのだけど…。