傷を負い続けることだけが人生だ
もう一度、逢いたいと願うのは
痛みさえ愛しいから
(EXILE/Lovers Again)
エンドルフィンといえば、人間だけでなくラットの精液にも含まれていて「うれしい」時に、分泌されるホルモン。
快感作用を持っている。
そして、少し逆説的な感じもするがエンドルフィンは、
親しい人と別れるときに「さびしい」思いをするときに、分泌されるホルモンでもある。
だから、能動的に望んだ「痛み」は、悪くない。
「イタ気持ちいい」っていうのは例えば、
アルコールでもSMでも過食嘔吐でも、原理は同じなのかもしれない。
痛みでしか味わえない安らぎが在る。
だとすると、ここにあるすべての事は自分(の無意識)が望んでいること、
なのかもしれない。
誰のせいでもない。全部、自分が呼び寄せた現実。
◇生きている証明=痛みor痛みを感じれている自分
故意の自傷行為は、うつ状態や無感覚状態、あるいは
「内的な死」から逃れるために心を刺激する手段になりうるし
不安や同様を和らげる手段にもなりうる。
過食症によくみられる嘔吐を繰り返す行為でも
脳内でエンドルフィンという物質が分泌されることが知られている。
自傷行為を行っている最中は
大量のエンドルフィンが分泌されるため、
自傷者は気分が高揚し「ハイ」な状態になる。つまり、痛みは癒し。
だから、痛みの経験は病みつくになりやすい。
■やめたくてもやめられないのは利点があるから
何かが”好きな人”と”依存症”の人には違いがあります。
好きな人というのは、自分が納得してその行為を行っている。
しかし、依存症の人は、自分ではやめなくてはいけないとわかっていても、その行為を続けてしまうのです。
好きな人が、生活や人生を楽しむための手段として利用しているのに対し、
依存症の人は人間関係や生活に破綻をきたし身の破滅を招いているのです。
満足感を与えるセロトニンが暴走するドーパミンを抑え、
これが出来ない人は依存症なりやすいということ
■痛みが与える安らぎ→エンドルフィンのおかげ
さきほども説明しましたが
エンドルフィンは快感を与える。
それは嬉しいときだけじゃなくて、
親しい人と別れるときに「さびしい」思いをするときにも。
エンドルフィンは機能的には体内麻薬物質であるといわれています。
実際に、モルヒネと構造的にも似ており
(脳内の阿片薬や阿片様物質をオピエート・オピオイドと呼んでいます。他にエンケファリンなど3系20種類ほど見つかっています)
実際にβエンドルフィンはモルヒネの10倍の鎮痛作用があるようです。
このようにまず、エンドルフィンの特徴としてドーパミンと異なり、脳内はもちろん、全身の重要な部位で分泌されています。
このことからも、ドーパミンよりもかなり古い(根源に位置する)ホルモン(神経伝達物質)であると予想される。
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