炭水化物の変遷と便秘増加
◇「炭水化物=糖質+食物繊維」という事実
食物繊維の摂取量と糞便の量は比例しているらしい。炭水化物の摂取量は年々増加している。
本来、炭水化物=糖質+食物繊維、らしい。炭水化物を摂取すれば食物繊維の摂取も増えるはずだが、落とし穴。
現代の炭水化物食品は食物繊維を削ぎ落として製品化
玄米には良質なタンパク質、食物繊維、脂質、ビタミン、ミネラルなどが含まれている。ただ、白米に精製される段階でぬかと一緒に、それらはそぎ落とされてしまっている。
(免疫力を上げる一生モノの食べ物・食べ方 田中愛子 三笠書房)
いわゆる、米が主食だった時のお米っていうのは玄米の事で糖質以外にも摂取したい栄養素たちを摂取できた。
食物繊維も含まれているから血糖値の上昇は穏やかだったし腸内細菌のえさにもなった。
ただ、白米に代表される精製されて大量製品化された炭水化物って言うのは糖質以外の部分を削って製品化。
商業的には大成功で炭水化物が大好物の人もたくさん生産された。ただ、身体的にはこれは大きなダメージを呼び込むのだろう。
食物繊維の摂取量は減るし、糖質は善玉菌を減らす。腸内環境にとっては大問題だ。食物繊維が減って糖質が増えているのであれば、便秘が増えていくのは必然と言えるかもしれない
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便秘と糖質の悪さについての引用
便が腸にとどまる時間が長いほど、悪玉菌が増殖し、有害物質も増え、
それが腸壁から体内に吸収されます。有害物質は、血液に溶け込み、全身をめぐります。
いつも顔色が悪くて、体調がパッとしない人は、まず便秘の退治が必要です。
(腸の免役を上げると健康になる 奥村康 アスコム)
■病気の原因
レイン博士はこう述べています。
「すべての病気の原因はミネラルやビタミンなど特定の食物成分や繊維質の不足、または
自然の防御菌(善玉菌)の叢(フローラ)など身体の正常な活動に必要な防御物の不足から発生している。
そうした事態になると悪玉菌が大腸に侵入し繁殖する。
それによって生じた毒は血流を汚染し、身体のすべての組織、腺、器官を徐々にむしばみ破壊していく」レイン博士が外科医としての臨床経験から発見したことは
腸が体内の器官と連携して機能していることの証明なのです。身体全体のすこやかさは、器官・組織のひとつひとつのすこやかさに依存しているのです。
ひとつの組織または器官が衰えると
全身に影響が出る。
腸が機能不全に陥れば、身体の他の器官にも必ず伝染するのです。これが腸から始まる病気のドミノ現象なのです。
(汚れた腸が病気をつくる バーナード・ジェンセン 著 ダイナミックセラーズ)
■身体が冷えている現代人
冷え性でお困りの方に聞いてみますと、ほとんどの人から、
甘いものが好きだと言う答えが返ってきます。1年中、身体を冷やす食べ物をとっているのですから、冷え性になるもの当然です。
また、血糖値の乱高下は心身に負担。
さらに、身体に入り込んだ砂糖は、赤血球を崩壊させて血液を薄め、細胞を緩めます。
そうしうて、さまざまな症状を引き起こします。
心臓肥大、白血病、うつ病などなど。
カルシウムを消費してしまうのも、砂糖の悪い影響です。
砂糖が身体に入ると身体は酸性に傾いてしまうのですが、
それを本来の弱アルカリ性に戻そうとする力が働いて、
その中和への過程でカルシウムが使われるというわけです。
とりあえず、肉と砂糖をやめるだけでも、心と身体が驚くほど軽くなります。
(免疫力を上げる一生モノの食べ物・食べ方 田中愛子 三笠書房)
■現代人の食生活の変化
私たち人類は歴史上、このように精製された炭水化物を「浴びるように」食べる、
という経験をしてきませんでした。人類の歴史は4百万年とも7百万年とも言われていますが
日本で精製されたコメが一般大衆の口に入るようになったのは
明治時代以降の事です。ましてや、高GIのジュースやスナックなどを安価でいとも簡単に
手に居られるようになったのは、ここ30年ぐらいのことなのです。私達現代人が「当たり前」と思っている食生活は
人類の長い歴史から見たら「かなり異常」な食生活です。人類は何百万年もの間、飢餓と戦ってきました。
その過程で、少量の低GIの食べ物だけで生き延びられるように適応してきたのです。
インスリンは、少ない食べ物から少しでも多くカロリーをたくわえることで
私たちが生存するためにとても大切な働きをしていました。人類の歴史のほとんどの期間、インスリンは「ほんの少し」あれば間に合っていたのです。
つまり、こんなに「インスリンを出しまくる」ような時代は
人類歴史上初めてなのです。これは大規模な「人体実験」といってもよいでしょう。
このような時代だから、メタボやPMS、DM、そして心の病を抱える患者さんが
暴発しているのではないかと思います。
(なぜあなたは食べすぎてしまうのか―低血糖症という病 矢崎智子 東京書籍)