長期の摂食障害者の血液を調べてみよう













◎お題目


献血の血液検査から摂食障害(に付随した不快感)を覗いてみる












献血の結果が送られてきたので
血液検査をちょっと分析してみる



赤十字社の回し者ではありません





















まえがき


みなさん、献血してますか?
献血は愛のactionです(笑)
小林麻耶さんの声は癒されます。




君に届け」の最新刊は読めるし
僕等がいた」の最終巻は読めるし
アイスはもらえるし(平日・地域によって異なる?)
たまーに、夜勤に身体持たずに病院から移ってきた若い看護士さんもいる。



それでいて、血液の検査までしてくれる!
(ヘモグロビンとか鉄が少ないと献血に参加できない→
 参加できるってことはデータ上は問題ないってことがわかる)





こんなにお得な場所も、なかなかに無いと思う。



ちなみに、医療事務とか病院関係の方ならご存知だろうが
輸血の点数はとても高い(100ml1500点だっけ?)ので、
献血者に色々サービスしても十分に経営は成り立つ。













本編ーー



○GPT、γーGTP、コレステロール




堅結語に送られてくる血液の値は
過去の3回の結果も合わせて送られてくるので
比較してみると、自分の状態を把握しやすい。


なかでも、素人が見ても、あきらかに
値の変化が激しかった僕の数値について、検討してみたいと思います。








コレステロール





コレステロール
「204→169→159→135」
という値の変化だ。


コレステロール
2年位前の自分ならば「健康的だなぁ」と喜んでいただろう。



ただ、知識が広がった今では、ちょっと心配をしている…




多くの精神症状が総合的な栄養アプローチによるコレステロールの上昇とともに改善し消失することがあります。

血液検査データの読み方は、医師でも困難な部分がありますが、コレステロールが150以下のような場合には、
総合的な栄養アプローチによってコレステロールが上昇することを目標にされると良いでしょう。

我々の身体にとってコレステロールが重要であることは、
紛れもない事実なのです。
私たち人間の身体が機能するためには、多くの酵素やホルモンが必要であることは皆さんもご存知だと思います。
それらの酵素やホルモンの多くは、たん白質を原材料に身体の中で作られます。

コレステロールうつ病を招く」という報告も上がっています。

そもそも、コレステロールは細胞膜やホルモンの大事な材料ですから
コレステロールが低ければ、材料不足によってさまざまな不定愁訴を招くことになりかねず
一説には低コレステロールが、
脳内セロトニン機能の低下を招くとも言われています。

(子どもが丈夫になる食事 櫻木美輪子 株式会社ワニブックス








副腎の皮質という部分で産生されるコルチゾールだ。
ステロイドホルモンといったほうがわかりやすいだろうか。

このホルモンの原材料となっているのが、コレステロールだ。

じつは血中のコレステロール濃度が低いとステロイドホルモンが
作りにくくなり、ストレスへの抵抗力が低下してしまうのだ。

また、コルチゾールが働く際には、ビタミンB6が欠かせない。
そのため、ストレスが増えると、ビタミンB6が消耗してしまうのだ。

「うつ」は食べ物が原因だった! 溝口徹 青春出版社
















■GPT(ALT)




GPTの値が平成22年から今年の6月13日までで
「19→18→40→48」という変遷を辿っている。


このことから、何が分かるのだろうか。




拒食症の患者様のほとんどが強い肝機能障害(脂肪肝が多い)が みられます。
初診時の肝機能数値はそれほど問題が ない場合でも、治療後3ヶ月から6ヶ月の間に、GOT・GPTが100以上まで上昇し、
その後低下する、という経過がみられます。

これは脂肪肝が改善する過程で、肝細胞からGOTやGPTなどの酵 素が逸脱(漏れ出す)ためと 考えられます。

(拒食症・過食症対人関係療法で治す 水島広子 紀伊國屋書店




アルコールは飲んでいないので
GPTの大幅上昇は治療がうまく言っている過程での通過点であって欲しいなぁと思ったり。



脂肪肝とは

脂肪肝とは、食べ過ぎや飲みすぎによって肝臓に中性脂肪コレステロールが溜まった肝臓の肥満症とも言える状態です。

肝臓に中性脂肪コレステロールが溜まった脂肪肝は、
動脈硬化を始めとするさまざまな生活習慣病を引き起こす恐れがあります。



発生要因にもよりますが一般に自覚症状に乏しく、存在しても腹部膨満感、全身倦怠感など不定のものが多いようです。
健康診断で初めてわかるような無症状の例も認めます。
妊娠性脂肪肝のように妊娠末期に、腹痛や黄疸、消化管出血など肝不全の症状を呈するような予後の不良な脂肪肝もあります。








■γーGTP


同じ器官においてγーGTPは
「30→24→44→68」という変化をしてしまっている。







甲状腺機能低下症が間違われやすい症状・所見


肝機能障害 AST(GOT)、ALT(GPT)、LDHの上昇

γ-GTP

臨床的には胆管系の障害、それ以外ではALPと違って
アルコール性肝障害で上昇すると覚えておけばよいでしょう。

γ -GTP は肝細胞の膜に存在して、
グルタチオン(代謝(γ-グルタミル回路)に関与しています。


アルコール性肝障害でも、γ -GTPが上昇してきます。

ALT > γ-GTP
トランスアミナーゼの数値がγ -GTP の数値より高い時ですが、これは肝細胞の破壊がメインで、
ウイルス肝炎、自己免疫性肝炎などの状況でもっとも見られるパターンです。逆に、ウイルス肝炎の患者さんで、トランスアミナーゼよりγ-GTPが高値の場合、
この患者さんはアルコールを飲んでいるのでは?とまず考えればよいと思います。

特に、ALP の上昇がγ -GTP のそれに比べて高くない時は特に疑います。



















ちなみに、他の値についてもちょっと触れます





■MCHC

「31.3→33.8」という上昇を2年の間にしているので
恐らく、これは良い傾向なのだと思う。

MCHCは、32以下と低値です。
特に、女性の場合は、不定愁訴の原因となります。



アルブミングロブリン比(A/G)

あとは
A/Gは1.6→1.9になっている。


これは良い兆候なのかも!?

A/G比は1.7以下でアルブミンが低い状態です。
このような場合、血液濃縮、
いわゆるドロドロ血になっていることがほとんどです。



僕は、
立ちくらみ、易疲労があるので鉄分が足りていないのだろうと思っていますが
鉄分の血液に対する数を示してくれる
「ヘモグロビン濃度」や「ヘマトクリット」は
過去4回、だいたい14.5と44.7くらいを平均として
大きな変動も無く、正常値と言われる範囲内を示している。



低血圧と貧血は違うらしいが
少なくとも、このことから貧血の要因である鉄分は足りているように思える。


ただ、実際には、マスキング(隠れて)されていて
本当は、鉄欠乏の可能性が高い、らしい。


■タンパク質不足による血液濃縮

初診時のヘモグロビンとヘマクリットは参考基準値内にあり、
一般的には貧血とは診断されませんが、貯蔵鉄が低値の場合は次のように考える。



赤血球 、ヘモグロビン、ヘマクリットが一見高くなっているのは、
強いタン白質不足による血液濃縮のためであると予測できます。


貧血検査では血液中のヘモグロビンの濃度を調べており、
濃度が基準値内の濃さであればOKとされています。
しかし、身体は鉄不足になると充分な量の赤血球をつくれないので
少ない分を濃縮させ見せ掛け上、身体が機能するようにカバーしています。




赤血球、ヘモグロビン、ヘマクリットは基準値内でも、
貯蔵鉄が、かなりの低値の場合は、新陳代謝が低下し太りやすく、うつ症状 などの精神症状を伴い、
また低血糖の症状を悪化させますので、自分自身で食欲のコントロール をすることは難しくなります。

このような場合、
(自覚症状の個人差はありますが)貯蔵鉄 (フェリチン)の値がおよそ40〜60くらいからさまざまな症状が改善され、
体調が良くなったとおっしゃる方が多いです。








■TP(総タンパク)




総タンパクについては
「7.1→7.3→7.2」と概ね一定だし
いわゆる適正地の範囲内だ。



しかし、である。


2週間くらい前から、プロテインアミノ酸、豆腐を頑張って食べているが
やっぱり”長年の不摂生の付け”が廻っているので、
ハツラツとしていないんだろうなぁ〜って感じ。


おまけデータ上は、あと一歩、みたいになっているが
おそらく、血液濃縮があるんだろなぁ><





総タンパクは最低でも7.5が必要と考える。
そうでなければ、前向きでエネルギッシュな生活は送れません。


総タンパクが6台の場合、
γーGTPとBUNの値を気にします。

総タンパクが低く、γーGTPもBUNも低い人は
食事または栄養吸収に問題があるのです。








・Amy


過食をして唾液が次々と分泌されるので
血液中のアミラーゼの値が高くなってしまうのです。

血液検査をしてみると唾液アミラーゼ(唾液中の消化酵素)の値が高くなっていました。
過食症状のある人によく見られる現象です。










あとがき

ホメオスタシスを乱す栄養失調と低血糖症


私達の体内には、ホメオスタシス(生体恒常性)というとても精巧な
システムが備わっています。

ホメオスタシスとは
「生体におけるある条件を一定の範囲内に保っておくはたらき」
のことです。

簡単にいうと、「バランスを保つ力」といってもいいでしょう。
たとえば、血糖値や血圧、脈拍、体温からはじまって、
血液中の色々な物質の濃度、食欲、睡眠のサイクルなど、
ありとあらゆる体内の条件が、このホメオスタシスの働きで
一定の状態を保つような仕組みになっているのです。

このホメオスタシスが理想的な状態で働いていることが
健康であると言うことなのです。

しかし、いろいろな理由で
このホメオスタシスの乱れが起きてしまいます。

ホメオスタシスの働きを実際に調節しているのは
自律神経とホルモンです。


これらのはたらきを狂わせてしまうのが
栄養失調です。


神経伝達物質やホルモンの材料は
もちろん栄養素です。

これらの材料である栄養素の不足は、
神経伝達物質の産生彫るもんん分泌に影響を与え、
ホメオスタシスの乱れが起こり、
さまざまな症状を引き起こします。




健康を害する原因にはいろいろなものがありますが
真の健康を取り戻すためには、
その原因を排除する必要があります。

残念ながら、現代医学はこれらの病態、つまり
栄養失調や低血糖症に関しては不得手です。

というよりも、現代会では、現代医学にはこれらの概念が存在しないのです。

しかし、症状の原因が栄養失調や低血糖症にあるのであれば、
薬を幾ら飲んだところで、症状が軽くなることはあっても、
根本的な改善は望めないのです。

(なぜあなたは食べすぎてしまうのか 矢崎 智子 東京書籍)








不定愁訴
(原因が良く分からないけれどハツラツとした毎日を送れない。
 医者に「気も持ちよう」「人格に問題」などといわれてしまう)


不定愁訴のような原因の分からない不快な症状を長年抱えていて、あるいは
摂食障害についても、「やせるのも太るのもどうでもいい。だけど食行動の異常は続く」
という状態が続いていて、解決策が思い浮かばずに
(僕のように)途方に暮れている場合には、生化学的に、
ホメオスタシスの乱れ(ホルモンの乱れ)」という見地から、
心身を考えてみることも方策になるかも。



そこで、献血だ!!

1万円くらいかかる血液検査を
無料で行ってもらえて(もちろん、血を提供したり注射もあるが…)
お菓子やアイス、漫画本などのご褒美も用意されている。


そして、検査値から、ひょっとしたら、
なにか、解決への糸口が見えてくるかもしれない。








献血に、行こう!!!