僕は自分を諦めない為に、過食嘔吐を許すことにした
『過食をしてしまう自分を許しましょう』
この、ありふれたアドバイスの意味は理解できていても、
自分には当てはまらないと思っていた。
過食は甘えで、間違った方法で自分を支えないといけない、
怠け者だと思っていた。
だけど、やっと、過食嘔吐を支えにしか生きられない理由に
自分自身を許すことが出来た。
摂食障害、9年目の事だ。
鉄(フェリチン)が足りなければ食欲もエネルギー生成もうまくいかない
7月の血液検査で僕のフェリチンは35ng/mlという結果が出た。
次の引用を見て欲しい。
■フェリチン
男:120ng/ml以上
女:20代 50以上
30−40代 100以上
肝臓の貯蔵鉄の量がわかり、潜在性鉄欠乏になっていないかわかる。
理想値よりも低いと、ほとんどの女性に不定愁訴が現われる。
生理の出血によって、鉄を男性より多く失っている女性でさえ、
最低でも50は必要とされている。
男性がハツラツと過ごすために必要な最低量からは80以上も離れている。
フェリチン低値の影響
「寝起きが悪い、疲れやすい、風邪をひきやすい、頭痛、動機、息切れ、髪が抜けやすい」
といった症状は鉄を投与すれば改善する
しかも鉄剤ではなくヘム鉄。
■「鉄不足タイプ」不定愁訴
寝起きが悪い
イライラしやすい、注意力の低下
食欲不振(胃腸障害)
神経過敏
牛肉を殆ど食べない
手足が冷えやすい、冷え性だ
動悸、息切れ
立ちくらみやめまいがする
■鉄分は心と身体の元気に関わるミネラル
鉄不足が原因の不調と言えば
貧血や顔色の悪さ、動悸・息切れなど体の症状が主と思われがちです。
ところが最近になって、「イライラしやすい、注意力の低下」「神経過敏、ささいなことが気になる」
といった心の症状が、実は鉄不足と関係していることが
明らかになってきました。
とくに生理のある年代の女性はすべて、鉄不足の危機にさらされていると言えます。
鉄には主に全身に酸素を運ぶ働きがありますが
そのほかにも身体のあちこちで重要な役割を担っている。
■鉄不足→寝不足→食欲制御不能
ヘモグロビンは基準値内でも、貯蔵鉄が著しく低値の場合、まず食欲のコントロールが できませんし、
強い疲労感、頭痛、無月経などの原因となるため、治療上重要なポイントになります。
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たとえば、鉄は睡眠覚醒に働くため、不足すると
寝起きの悪さや夜中に目が覚めるなどの
症状が顕著になります。
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「どうして疲れていると(睡眠不足だと)ジャンクフードが食べたくなるの?」というテーマで。
誰しも疲れているとき無性にポテトチップスやフレンチフライポテトが食べたくなる経験があるのではないでしょうか。
原因はズバリ、睡眠不足!!
とどのつまり、睡眠不足になると判断力が鈍る。
健康的なご飯の方が体によいという理性が働きにくくなり、その状況下でジャンクフードを見ると脳のある領域が活性化し、
快楽ホルモンが分泌されてしまい、睡眠不足の時はトータル摂取カロリー&脂肪摂取量が明らかに増えるそうです。食欲って脳による影響が本当に大きいのですよ〜
おまけに睡眠不足の状況下では食欲を促すグレリンという肥満ホルモンも活性化しているため、益々食べる。
夜勤の人が太りやすいのはこうしたホルモンバランスの乱れによるものだと考えられています。睡眠不足恐るべし。
■慢性的に元気が出ない
男性で鉄が不足している人は、胃の中にヘリコバクターピロリ菌という菌がいる事が多く、
これが萎縮性胃炎を起こして鉄の吸収率を悪くしているのです。疑いのある方は、ぜひ胃腸科を受診して検査をしてみてください。
風邪をひきやすい人、ひくと長引いてなかなか治らない人も鉄不足を考えた方がいいです。
鉄は白血球の働きを活発にして、免疫力を高めます。
そして、神経伝達物質の合成の必須成分で、知能や情動、意欲をコントロールしています。
脳(心)の働きを左右する神経伝達物質は脳内で合成されています。その時の代謝をサポート役が鉄です。
体内に充分な鉄がなければ
脳内神経伝達物質が足りなくなるため、
意欲低下やイライラ、落ち込みやすいなどメンタル面に影響を与えます。
>モノローグ 〜飛び越えた過去と現在〜
鉄不足(フェリチン低値)によって、
義務だけでなく、楽しみさえ楽しめない。
行きながらにして死んでいる状態が続いていた。
その中で、自分を感じることが出来て、幸せで、時間を潰せて、
さらに運動すらやる気にならない自分の体力を削って睡眠へと逃げるための体力浪費、などなど、
過食嘔吐だけが逃げ道であり救いだった事に、やっと気づいた。
これからは、何のために過食を我慢したり嘔吐を我慢したりするのか。
そのことが、自分をどう導いてくれるのかが、わかっている。
すなわち、鉄のサプリメントをしっかり消化吸収する時間を確保するために、
過食嘔吐の誘惑と戦う。
だとすると、やっと、僕は、希望を手にした事になる。
「今日より、明日は、ちょっと鉄が貯まってくれて、
体調が戻ってくれるかもしれない」
という希望。
明日に何かが起きるかもしれない期待を持てることを
きっと、希望というのだろう。
たとえ、よくならなかったしても、自分に期待しながら生きる日々を取り戻したことだけでも、
僕は幸せの真っ只中に居るといえる。
何を乗り越えれば摂食障害と決別できるのか、
さっぱりわからずに、ただただ、我慢して何かラッキーがおきるのを待っている日々からみれば、
確かに良い方向に進める進路を見つけたというのは、たとえ辛くとも耐え方、心の持ち方が全然違う。
雨は降り続いているけれども、今の雨は、汚れを落とすために降り続いていると。
もう一度、今を作り直すために、悲しみを洗い流しているんだと。
もう、理由も無く寒さに震え、雨に打たれる日々は終わったのだ。と思う。