摂食障害の「スキーマ」を乗り切る







◇自動思考(=スキーマ)のネガティブさから抜け出す!!





■歪んだ考え方の根本には「スキーマ」がある


いつも繰り返される、
つらくなる考え方の根本には
自分でも気づいていない「スキーマ」の存在が。


スキーマとは普段意識していないものの、
考えれば思い当たる価値観です。
自分の心の底にある偏見、と言ってもいいでしょう。



認知行動療法では
出現する極端な認知を修正する過程で
その根本にある心の法則を
意識することが重要であると考えられている。






■心の法則に縛られすぎてはダメ

人というのは
頭に何か情報が入ると
自分なりのパターンで処理して考え
その結果「感情」が生じるといわれる。


そのパターンは
無意識的価値感、あるいは「心の法則」ともいうべきものによって
決まる。

これを専用用語で「スキーマ(心の金型)」と呼んだりもする。















■「思い込みの理想」を守るために自分を削る


当時の彼氏に久々に会った時、
「昔の奈未のが好きだよ。今は気持ち悪いよ、病気みたい」
と言われたのですが、昔の体型に戻そうとは全く思えませんでした。
その人のために始めたダイエットだったのに。
「前の奈未に戻ってよ。あの体型がエロくて好きだった」
とも言われましたが、絶対元の体にはなりたくなかったです。


もう、その人に痩せてると認められたいのではなく
自分の中で「痩せていなければならない」
「気持ち悪がられなければ私じゃない」と
自分の「ルール」を作っていたのです。
皆に気持ち悪がられることで自分の価値観を見出してました。
気持ち悪いと言われるのが嬉しかったです。
痩せてるといわれるだけだったら、また病的に思われたくて絶食。


毎日何時に何をどれ位やらなければならないという
自分の「ルール」を作り出したのもその頃からだったかな…
食べる順番トイレの時間お風呂に入る時間入ってる時間洗う回数洗う場所etc.)


あと、自分の中で食べられるものを決め、
それを大量にストックしないと落ち着きませんでした。

mixiより転載)






思い込みがプラスに働くケース


■思い込みという特効薬

最近ご飯の時に黒烏龍茶を飲むようにしてます。

痩せるって効果はよくわからんけど、
「これ飲んでるから食べても大丈夫」
って思い込ませていたら嘔吐が減ってきました。

体重は逆に少し減りました。
今までの嘔吐は何だったんだ・・; て感じ。
吐き損だったのね。。


























スキーマを強化する栄養欠損



摂食障害スキーマ



・拒食症

痩せていれば認められる→痩せない自分はダメ


過食嘔吐

食べたら→吐く



自動的に、湧き出る考え方(≒価値観)を満たす方向と
反対の行動をしてしまう自分を責めてしまう。





■「低血糖症」「自律神経の機能低下」

過食症の原因は、「心」ではなく、カラダに問題があるからなのです。
過食症」や「過食と嘔吐」は、カラダの治療でおさまります。

では、過食の原因は、いったい何でしょうか?
過食の症状をお持ちの患者さまに共通して見つかる原因は、二つあります。
低血糖症」と「満腹中枢と食欲中枢という二つの自律神経の機能低下」です。


低血糖症とは、簡単に説明すると、インスリンというホルモンが過剰に分泌されるために血糖値が下がりすぎてしまう状態です。
その結果、低血糖から脳を守るために「食べろ!」という命令が起こりますから、自分の意志で食欲をコントロールすることができなくなります。


例えば、
「プチッ!とスイッチが入ったように、食べ始めたら止まらない!」
といった症状がある場合では低血糖症を疑います。


また、満腹中枢と食欲中枢は自律神経に支配されていますから、
自律神経の情報を伝達するための伝達物質が無理なダイエットなどで極端に不足すると、
「お腹がいっぱいになった。」という情報が伝達できないわけですから、いつまでも食べ続けることになります。


また、自律神経は満腹中枢と食欲中枢だけではありません。


冷える、浮腫む、だるい、疲れやすい、よく眠れない。
などの、さまざまな自律神経失調症状や不定愁訴の症状もあらわれます。



拒食の患者様は、非常にまじめな性格で、何でもキチンとやらな いと気がすまない「完璧主義者」 である方が多いです。
「理想の体重」があり、それに非常にこだわるがゆえに、極端な 栄養 失調に陥ってしまっていました。
このようなケースは、もともとの性格的なものに加え、栄養不足が脳での正常な思考や判断を妨げ てしまうため、
相乗効果で体重に異常 にこだわるある種の「強迫観念」を作り出すと考えられます。


この場合、ビタミンB群や鉄・亜鉛・タン白質などの栄養素をしっかり補充 していくと、
そのような強迫観念(「ねば・べき症候群」)が改善していくことが多いです。

ソース http://www.clinic-hygeia.jp/embarrasses/05.html













■食べ過ぎているけど、全然食べていない



過食症と言うと、大量に食べると言うセンセーショナルな姿ばかりに注目されがちで
過食症者が、過食をしていないときには食事を殆ど摂っていないことには
注意が払われないで居た。



過食症と言う問題は「食べ過ぎてしまうこと」にあるのではなく
むしろ「食べていないこと」や食べても「吐いてしまうこと」に在ると言える。

















◇おわりに



私が回復に向かって動き出せたのは
両親を責め、彼らから離れたからではなかった。
受験のストレスから解放されたためでもないし
自分の立ち位置を決められたからでもない。


私の中の長年、巣くっていた
”太っていることはいけないこと”という気持ちにメスを居れ、
歪みに歪んだボディイメージを矯正し、
そして適切な食生活を取り戻す努力を始めたことで
私は前に進みだしたのである。






「不思議なことに時々ものすごい量のごちそうを食べたり、ちょくちょく甘いものを食べたり
 脂っこい料理も食べきゃ迷わず食べているのに、太らないんだな。
 痩せもしないけどね。
 過食嘔吐していたときは自分はものすごく太りやすい体質で
 普通の一人前なんか食べたらあっという間にぶくぶく太って100キロこえて
 なんて本気で思っていた。
 しかし、ありがたいことに、あれは幻想だったな。
 食べたいときに食べたいだけ食べても、そうそう簡単に太るものじゃないんだって人間って。
 そんな当たり前のことすら全然信じられなかったのがやっぱり病気だったんだなと思う。」

摂食障害の語り 〈回復〉の臨床社会学 中村英代 新曜社)より










もし「沢山食べちゃった・・・」と思って心が沈んでしまった時。
「でもお腹いっぱい食べれたから、今日はゆっくり眠れるかも」
「お腹いっぱい食べれたから、明日元気に過ごせるかも」
と考えてみてください。
私が最初に使っていたおまじないです

mixiより転載)