ガムで空腹感を紛らわせようとしていた日々の回想

■人間は昔から噛むことでストレスを紛らわせていたのかも。


 ある実験で女子大生を対象に、10分間ガムを噛ませてから食事させることを続けると、
なんと9週間で平均1.5kgも体重が減少した。明治大学理工学部の小野弓絵准教授は、次のように明かす。



「脳には『もっと食べろ』と命令する摂食中枢があります。食前にガムを噛んでおくと、
摂食中枢が刺激を受けて『もっと食べろ』という命令を出さなくなる。食べる量を自然と減らせるのです」



 実験では肥満傾向の人ほど、ガムを噛むことで体重と内臓脂肪や皮下脂肪が減った。
糖尿病や高血圧といった生活習慣病予防にも役立ちそうだ。



 噛むことには、現代人にとって大敵であるストレスを軽減する効果もある。

引用元








ガムって過食を抑える効果は実感できないよね…


・上記の記事を信じるなら、
 食べること(口を動かすこと)にはストレス解消の効果がある!?



・ただし、僕の経験から行くと、外で過食の衝動が襲ってこないようにガムを食べたり、
 薬を飲んだ後に過食して嘔吐して薬を無駄にしないようにガムをかんだところで
 単なる時間稼ぎ程度にしかならなくて過食の量に寄与しているとはおおよそ実感できない。


・だとすると、摂食障害は摂食中枢への信号が何らかの理由で正しく届いていない
 という仮説が立てられて、例えば高価なカウンセリングで摂食中枢の状態を改善できるかどうかは
 懐疑的な部分が多い


・口を動かすことでストレスを解消できる。
 マスターベーションをすることで自分を慰められる。
 だとすると、下坂幸三氏の表現を借りれば
 摂食障害とは「口腔を使った自慰行為(マスターベーション)」であるとも言える。


・あるいは斉藤孝氏は
過食嘔吐はセックスだな、男の場合。思い通りに”吐き出したいんだろう”」と
 口を使った自慰行為(マスターベーション)であるという見解を示している。



摂食障害の人は「ストレス発散が下手で趣味が無い」と言われるのは
 口腔を動かす行為によってストレスに対処するパーセンテージが高いことが言える、かもしれない。












※一つ疑問なのは、「摂食中枢が刺激される」っていうのは空腹感を増すってのが
 僕の頭の中にあるので、広義の意味で摂食中枢が使われているのかも。
 満腹感を感じるのは満腹中枢で、そこを刺激するのは確かドーパミン

食事をすると血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上がり、
満腹中枢はそれをキャッチして満腹感を覚えます。

逆に食事をしてから時間が経つとブドウ糖濃度は下がり、
摂食中枢はこれをキャッチし、空腹感を覚えます。



血糖値が低下すると、
体脂肪から分解された遊離脂肪酸が血液中に増加し
空腹感を感じて摂食中枢が働き出し、
ものを食べるというわけです。


この遊離脂肪酸(FFA)が血液中に増えてくると、摂食中枢の神経細胞を刺激し、
満腹中枢を抑制します。(満腹が抑制=お腹へった状態)

・ガムが食欲を抑えてくれる、のであるのに、
 過食症者の過食の量の助けにならないっていうのは、
 過食は食欲を満たしたくて暴走しているわけではない、ということが
 言えるかも知れない。


・そうなのであれば、摂食障害の治療で患者の食欲に戸惑っている家族や恋人達に言いたい。
 「そこは見逃してあげてください。そういう病気なのであって、病気によって作られたその人なのであって、
  あなたの大切は人は崩壊してしまったわけではないし、
  喜んで食事をしているようには見えないですよね?」










食べすぎてしまう女たち―「愛」の依存症 (講談社プラスアルファ文庫)

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摂食障害治療のこつ

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