血糖調節障害


■身体の機能低下としての過食症




摂食障害過食症)は、カラダの病気です





一般には、摂食障害は自分を肯定できないことが原因であり、
「心の病気」と言われています。
とくに母親との関係が良好でないなどの問題があると、
摂食障害を起こしやすいと言われています。



ほんとうに、摂食障害は「心の病気」なのでしょうか?
過食症の原因は、「心」ではなく、カラダに問題があるのです。


つまり、「過食症」や「過食と嘔吐」は、
カラダの治療でおさまります。

では、過食の原因は、いったい何でしょうか?
過食の症状をお持ちの患者さまに共通して見つかる原因は
二つあります。





低血糖症
「満腹中枢と食欲中枢という二つの自律神経の機能低下」です。


 低血糖症とは、簡単に説明すると
インスリンというホルモンの異常などにより適正な血糖値が保たれなくなること。
その結果、低血糖から脳を守るために「食べろ!」という命令が起こりますから、
自分の意志で食欲をコントロールすることができなくなります。





また、満腹中枢と食欲中枢は自律神経に支配されていますから、
自律神経の情報を伝達するための伝達物質が
無理なダイエットなどで極端に不足すると、
「お腹がいっぱいになった。」という情報が伝達できないわけですから、
いつまでも食べ続けることになります。




また、自律神経は満腹中枢と食欲中枢だけではありません。
冷える、浮腫む、だるい、疲れやすい、よく眠れない。
などの、さまざまな自律神経失調症状や不定愁訴の症状もあらわれます。




 ビタミンB群は、
脳の食欲中枢と満腹中枢が機能するための大切な神経伝達物質の材料ですが、
無理な食事制限や過食による糖質過多で欠乏状態になります。
これを治すためには治療レベルの量のビタミンB群が必要です。


http://www.clinic-hygeia.jp/ex/ex-05.html





















■タンパク質不足は頭の回転を悪くする


爪、髪、皮膚、骨、歯、筋肉といった人間の身体を作っている主原料は
タンパク質だが、脳内の情報伝達にも深く関わっているのだ。



脳のエネルギー源として働くのが「糖質」なら、
3大栄養素の「タンパク質」と「脂質」は
脳の基本構造を中心的につくりあげている栄養素だ。


タンパク質をとることは、
脳にとっても最重要課題なのだ。




■消化が早いと血糖値がブワッと上昇!






脳を安定して機能させるためには、血液中のブドウ糖、つまり、
血糖の値を一定に維持するというのがポイントだ。

食べたものは、当然ながら、
そのままのかたちで体内に吸収されるわけではない。

分子レベルにまで分解されて腸壁から血流に乗って各臓器へと届けられるが
このときのスピードがゆるやかであれば、血糖値は安定する。


すなわち、脳に、とってのベストな状態ということになる。


タンパク質はゆるやかに脂質は、ゆるやかに消化される。
それに対して、糖質は、摂取してするにポンと上がり、
上がりきったらストンと落ちていく。


精製食品=白いもの(砂糖・白米など)は、吸収のスピードが早く、
血糖値の急激な上昇を招きやすい。











低血糖症について



低血糖症とは、その名称から血糖値が引くことによる病気と思われがちだが
そうではない。
安定した血糖の上昇と低下を保つことができなくなるため、
さまざまな身体症状が現れるものだ。


さらにいえば低血糖症というのは、
血糖値が低くなることだけが問題なのではない。


血糖値が低いままなのは危険なので
身体は四六時中、血糖値を上げようと努力する。
(食べたり、ホルモンを分泌したり)



インスリンの分泌が正常な形から著しく逸脱する人もいるなど、
人によってあらわれ方は様々だが、一日を通して、
安定した血糖値を維持することが困難になることによって、
身体や心に起こってくる様々な症状が、
問題になる病気になるのである。



血糖値の安定が維持できないと、当然、脳に送られるブドウ糖も安定しない。
脳にとっては一大事だ。

血糖値の調節がうまくいかないという意味では
糖尿病と表裏一体の関係にあるといえる。




ただ、血糖値が低いだけでなく、上がったり下がったり、上がったかと思ったら
急降下したり、低く推移したりといったパターンがあり、
いずれの場合もホルモンが関与し、自律神経系に乱れを生じさせてしまう。





集中力がなくなったり、
イライラや不安感が増したり、眠気をもよおしたり、
手のしびれや動悸、頭痛…などといった症状を訴えるようになるのだ。


さて、これらの症状だが
更年期障害で現れるものと似てはいないだろうか。






あるいは、うつと診断される症状と酷似はいないだろうか。






血糖値が安定して、脳に十分なブドウ糖が供給されていると
精神状態はとても安定したものになる。
やる気があり、集中力も満々、楽しい、気持ちいいといった
プラス感情が自然に湧いてくる状態だ。


この心の状態を維持するには、血糖値を安定した状態に保つということが
何よりも重要なのだ。



糖質の量を減らし、白米より玄米、食パンより全粒粉のパンを食べるなど、
GI値の低い食品を摂ることが、血糖値をコントロールする最適な手段となる。