「寂しさ」と「過食」

さみしさで、人間は壊れてしまうわ

(不自由な心 白石 一文 角川書店





寂しさっていうのは、
人間を少しずつ弱らせていく味も色もない毒薬だわ

(もしも、私があなただったら  白石 一文 光文社)












◇寂しさを食べ物で埋める”クセ”




■スキマ時間に心の隙間が襲われる




患者様は30代後半の方で、
20歳くらいから摂食障害になられたそうです。


初診時は、
物腰穏やかで言葉を選んで一生懸命しゃべっていらっしゃる様子が
印象的でした。


お話を伺わなければ、
摂食障害の患者様であるとは全くわかりません。


摂食障害の期間が長い方には比較的珍しいのですが(無月経の方が多いので)、
お子さんがいらっしゃり、授乳中だということでした。



症状は、
一人になると不安になって食べてしまう。



パンを1斤やビスケット1箱、
大量のごはんなどを食べて嘔吐するということが
週に数回あるということでした。







■同じように、孤独に弱い人たちも


私も同じです。
家族(特に旦那)が居るときは
普通より少ない量で満腹感を得られるんです。
居なくなると過食嘔吐してしまいます。

家族で食べると普通の人の食べる量なので、
これ以上は…!!とストップ出来るのかも!


あとは、
家族の前でガツガツ食べてもトイレに長い時間入れなかったりするだけかな?


究極の寂しがりやなのかもな…あたし。

確かに無意識にストップがかかるのかもしれませんね。
私も寂しがり屋です。
母親に依存しています。
ダメだなぁ。






■本当のサポーターになれるかどうか



物理的には離れて無くても、自分の心の変化を「恥ずかしい」と感じたり、
「誰にもわかってもらえるわけが無い」と感じたりすると、それまで気持ちを打ち明けていた相手にも
何もいえなくなることがあります。

あるいは、「負担をかけたくない」「心配をかけたくない」とか
「同情されたくない」「干渉されたくない」と思ったりして、
何も言わないと言うことがあります。

これは、自分に起こった「変化」が「特別なこと」と感じられる場合には
さらにその傾向が強まります。













■居場所=食べ物

あなたはいつも気難しい顔をしているけれど
本当は寂しがり屋で、独りではやっていけない人だって
ママさん言ってたわよ。ああいう人は、案外、どこにも行くところが無いのよ、だって。

(僕のなかの壊れていない部分 白石一文 光文社)




■店=食べ物

人間、すっごくイヤなことがあったり、ふっとさみしくてどうにかなりそうなになったりするときって
あるでしょ。でもそんなとき、案外みんな行く場所がないんだよね。
奥さんや子どもだとか親や恋人とかがいても
そういうときは大体が役に立たんしね。
こういう店はそげん人たちみんなのシェルターみたいなもんよ。

(幻影の星 白石一文 文藝春秋