摂食障害の治療を「求めるタイプ」「拒むタイプ」の分析



◇最も医者を恐れるのは拒食症の子








太っていて外に出たくない過食症、やせていても出たくない拒食症

摂食障害と呼ばれる疾患の症状には
大きく分けて3種類あるわけですよ。


「拒食だけの子」
「過食して吐かない子」
「過食して嘔吐する子」





でも、最も多いのは、「過食して吐かない子」ですよ。








「治療=太らされる」という思いをどこまで我慢できるか?



同じ摂食障害でも、過食症と拒食症では内容がかなり異なります。

拒食症の場合は、生命に危険 を及ぼすほどの体重減少で衰弱している ことが多く、
身体的な治療は必要不可欠です。

しかし、体の治療以上に精神的な治療も重要です。



「自信がない」「(必要以上に)やせたい。太りたくない」「食べるのが怖い。」
「外見が異常に気になる」「他人の評価を(必要以上 に)気にする」などの気持が大変強いため、
栄養失調を改善するために栄養療法での治療は受け入れていただいても、
カロリーを気にするあまり食事療法を守ることが難しく、本人、家族と治療者がチームを組んで根気強く治療をする必要があり、時間を要します。


治療や投薬や点滴を「太らそうとする天敵だ!!」っていう強迫観念がかなりあるので、
恐らく、診察室で一番医者とコミュニケートしたくないのは拒食症の子なのでしょう。










過食で吐かない子


ただ、過食の人たちは嘔吐が無いので太っていく。
よって、病気になる前から自尊心が低い状態だったのに太ることでさらに
自分に自信がなくなって、部屋にこもって出てこないパターンが多い・


対人恐怖的な側面が強まって。


ですから、医療に結びつくのは、過食嘔吐の人。







過食嘔吐の子



嘔吐をすると嘔吐物の処理や歯痛など、金銭だけの問題じゃない、より日常的な
家族の日常にも大きな支障が出る悩みが出てくる。


しかも、家族への影響を過食嘔吐者はしっかりと認識できる余裕と優秀さ(食べるの我慢してないし追うとしているから痩せているので一応、他のよりは精神的に余裕がある)を持ち合わせているので、第三者(治療者)に物理的な対処法を伝授してもらうために受診する確率はグーンとあがる。