テストステロンと過食報酬


◇テストステロンが足りないと依存症?


依存症には、買い物依存症などの『行為』に依存するものと、煙草やカフェイン等の『物』に依存するもの、
そして他人に頼られないと生きていけなかったり逆に頼らないと不安になるような『人』に依存してしまうものの3種類があります。


過食症は、食材という「物」への依存と、食べることそのものとしての「行為」への依存の二重構造だと考えられる。










■テストステロンとドーパミン過食症

テストステロンレベルの上昇にはドーパミンも影響しています。
異性を惹きつける体臭と言われるフェロモンを発生させて、ドーパミンという興奮作用のある神経伝達物質を増やします。

ドーパミンがテストステロンの分泌を刺激し、またテストステロンの血中濃度上昇がドーパミンエピネフリンの分泌を高め、
さらなる性的衝動を促していると言われています。




・考えたこと

①テストステロンが無いとドーパミンが減る。
ドーパミンを他のもので補おうとする。


ドーパミンの分泌あるいは
ドーパミンの受容体が正常に働かないと依存行為が止まらない。


④過食とドーパミンは関係がある。
⑤過食によって報酬系が暴走しているor食べることでしか報酬回路を満足させられない??





















■上手にストレスを解消することが、依存症に陥らないために重要



ドーパミンは、日常生活で気持ち良いと感じた時に脳内で分泌される神経伝達物質


何かを行った場合、海馬や扁桃体に蓄積された過去の好き嫌いの情報とてらし合わされ前頭連合野で好きかどうか判断される。


その行為が好きなものだと、A−10神経の神経細胞の先端にあるシナプスからドーパミンが放出され、
ドーパミン受容体のスイッチを押し脳の各所に快感という情報が伝えられる。

さらに、この時の行為=快感という情報が海馬に記憶される。


この快感が記憶されたことにより、「また、あの快感を味わいたい。」と思うようになり、再び同じ行為を起こそうとする。








ドーパミンを分泌させる麻薬中毒と同じ



依存症患者の脳内では、バイオバランスが正常に機能していないため、普通の人より強くドーパミンを感じている場合が多い。

バイオバランスとは、生物が体内の環境を安全な一定の範囲に保とうとする働きで、
依存症の場合は、ドーパミンの作用を抑制するセロトニン(興奮を押さえ感情を安定させる神経伝達物質)の分泌量が少いため、普通の人より強く快感を感じてしまう。

その結果、依存症患者は強い快感を再び得ようと依存行為に走ってしまうのです。




ドーパミンが過剰に放出され続けると生命に危険を及ぼす毒性を持つため、ドーパミン受容体は自己防衛のため減少します。
細胞膜の中に隠れて数を減らし、4〜5日で生まれ変わる受容体のいくつかが再生されなくなってしまうのです。

そのため、以前と同じ刺激では快感が得られなくなってしまい、より大きな刺激が必要になってくるためどんどんエスカレートし依存症に陥ってしまうのです。






共依存

共依存とは、”他人に頼る人”と”他人に頼られないと不安になる人”との間に成立する依存症。
誰かに頼らないと独りでは生きていけない人がいますが、誰かに頼ってもらい、自分がいなければならないと思える存在価値が明確な状態でないと生きていけない人もいる。


そういう人は、生活能力の無いようなだらしない人に頼られ必要とされ、その人のために尽くすことによって自分の存在価値を見出している。


つまり、その時ドーパミンが分泌され快感を得ているのです。



原因としては、日常生活でのストレスによる慢性的セロトニン不足、そして親の愛情不足などの原因で、
胎児や幼児の頃の脳の発育期間にストレスの多い環境に常に置かれ、神経伝達物質の分泌機能が正常に働かなくなってしまった場合が考えられます。

























■テストステロンが貧血を防いでくれる!


男性に比べて女性のほうが貧血になりやすいのは、女性には生理があるため血液が失われるためですが、
もともと赤血球の数も男性に比べて女性のほうが少ないからです。


ではなぜ男性のほうが赤血球の数が多いのでしょうか。その理由は男性特有の男性ホルモンと関わりがあるのです。



造血因子に腎臓から分泌されるエリスロポエチンという物質があります。

貧血になり赤血球の数が減少すると体内の酸素供給量が減るわけですが、
腎臓がこの低酸素状態になると造血因子であるエリスロポエチンをさかんにつくるようになります。


このエリスロポエチンはただちに骨髄の造血幹細胞に働きかけ、赤血球をたくさん造るように指示します。