「誠実さ=ストレスと真正面から向き合う」の代償

言葉を持たない血液はただ 静かに流れたまま
朝を待ち続けては 戻れない旅と知る
今、誠実さに溺れてゆく…

(軌跡の果て/GLAY)






◇司令塔が働けなければ3大欲求も乱れるよね




精神的ストレスはもちろん、身体的ストレスも、
全身に張り巡らされた神経を通じて、その「情報」が脳にいきます。

そして、脳の「視床下部」というところで「ストレス」と認識されます。



性的欲求不満を抱える女性が満腹中枢を満たしたくなると言うのは
すべての女性に当てはまると言うわけではありませんが
視床下部(自律神経)が性行動と摂食行動の両方を司っていることからも説明が付きます。


ですから、性的欲求不満という「ストレス」を溜め込んでしまうと、
視床下部の指令系統に誤作動(自律神経の乱れ)が生じ、食べ過ぎや食べなさすぎという、
いわゆる「摂食障害」になりやすいということが
いえるのだと思います。

(体温を上げると健康になる 斉藤真嗣 サンマーク出版











■食欲だったり冷え性だったり睡眠だったり…



自律神経は
内臓や血管などで体が生命を維持するための恒常性を維持する役割を持っています。


例えば食事をすると胃袋は意識しないでも動きますし、
目に光が当たると瞳孔が広がったり縮まったりしますが、
これは人が意思でそうしているのではなく、自律神経がそうしているのです。


この自律神経は交感神経と副交感神経から出来ていますが、
この両方が消化液の分泌を促進したり抑制したりします。

また、血管を拡張したり収縮させたりという具合にバランスをとって反対の働きをしています。
そして、この交感神経と副交感神経のバランスがひどく崩れた状態が自律神経失調症なのです。




自律神経のバランスが崩れると、
体の各所に不快な症状が現れます。




その現われかたは様々で、いくら休んでも疲れがとれないとか熟睡できない、
または食欲が出てこないとか肩が凝るさらには手足が冷えるなどです。


そして、この状態を放置しておくと自律神経のバランスはさらに崩れて症状が悪化して、
自律神経失調症になり、通院せざるを得なくなるのです。


自律神経のバランスが崩れる原因には環境の変化やストレスなどが考えられますが、
かなり先天的な体質にもよるようです。


また、生真面目さも関係があり、自律神経はデリケートで、ストレスに弱いので、
例えば困った状況になると、そのストレスを全面的に受けてしまう人と、
うまく受け流せる人とでは自律神経のダメージは違って来ます。