とぶらうトラブル

『「拒食・過食・吐くこと」よりも大切なものをみつける・作ること』
大事なことだと思います。


っていう理屈は何万回も目にしてきたし
頭では100%理解しているんだけど
なかなか容易なことではないのですが・・・。













◇「からっぽ」なので、「誰か注いでください!」…??







■カラッポなのは知りたくない


自分なんて本当にカラッポだと僕は思う。
このたった二十六年の人生に一体何の意味があるというのだろう?


もっともっと長生きしたら
「へーっ、こりゃあすごいや」って思うような出来事が起きて、
僕と言う人間の成分のほとんど全部が別のものに入れ替わるような
鮮烈な体験が待ち構えているというのだろか?





そういう風だから、摂食障害に逃避してきたんだろうなぁ〜
って思う。



中身がないっていう空虚感に気づいた。
中身がないから入れ物(体型)にこだわっていた。



逃げた先で苦しくなるのなら、それは逃げ場になっていない。
過食や運動、無理なダイエットや痩せの安心感や優越感も、
そこに逃げた結果が苦しいなら、それはもうぜんぜん逃げ場になっていない









■「環境」は「原因」だとしても、「環境の変更」は治療に寄与しない



この街を出ることで、きっと
心の空白は埋まるから…
そう信じて、西行きのバスに乗り
俺たちは明日に掛けた

GLAY/Mirror)




引越しをすれっば過食症ともおさらばできる。
環境を変えれば、食べ物から自分を遠ざければ…


こういう、「環境の変化」への期待は
摂食障害者には特に顕著な期待だと思われる。


結局、こういった「どこかにいけば変われる、環境が変えてくれる」というのは
摂食障害を生み出した思考から脱出できていないことの証明なのだろう。



外側(環境)が変われば内側(自分)も変わる。
外見(外側)が充実しても心=自尊心(内側)が充実してこないのと
全くおんなじ。



外側、自分以外の要因に救いを求めてみたところで
最後のところで自分を救ってあげられるのは自分しかいないのだと思う。



たとえば、アダルトチルドレンのように
養育家庭からの汚染によって息に草を抱えてしまったとしても
その家庭(環境)から脱出できたところで、生き方はそんなドラスティックな
方向転換は行われない。




■本当の支えは、内面から湧き出なければいけない



働いて働いて、働いて…
夢も時間も振り切った


だけど、手にした金の力では
空白は埋まらなかった。

GLAY/Mirror)




働いて(過食して)
働いて(嘔吐して)
必死に自分を満たしてあげようとし続けても、
まったく空白は埋まらない。


食べ疲れても
吐き疲れても
ぜんぜん、持続性のある心の充足感は得られなかった。


それなのに、その、埋まらない状態を、
また、過食によってちょっとでも埋めようとする…。


外部から何かを入れることで
自分を支えようとしても、心の空白は、もう埋まらないって
何万回も実験したのに、それでも、まだ、諦めが付かないんだよね…












教えて欲しい
失うだけの日々の意味を


生き急ぐほどに
お前との日々を懐かしく思うよ

歌い続ける祈り続けることにも
疲れきったときは許して欲しい
あの街に、お前の胸に戻ってもいいか?

GLAY/Mirror)







お前(健康だった自分、健常者としての役割を担っていた自分)
との日々が懐かしい。懐かしいと言うか、
もう、必死に思い出さないと思い出せない。
摂食障害という病気を”着用”している自分が、主人格になりつつある。


不安定の安定に落ち着いている証左。



いつか、そう遠くない未来に
食べることへも
吐くことにも、諦めがつき、現状の自分を受け入れることが出来たなら
健康な自分に戻ることは出来ますか??
失われた体の組織は不可塑だとしても
「このために苦しんできたんだな!!」っていう
充実感と応え合わせを行える時間を1ヶ月でもいいから、過ごすことができるだろうか?


親や仲間と、何の不安なく、食事を囲み酒を酌み交わすことが
出来る日、つまり正常な日常に戻りたいんです。



何も特別じゃない、健康で世界への不信感を持っていなかった”お前”に
戻ってもいいですか??許してくれますか???































◇おまけ




(とぶらう」の意味…



①問う。質問する。
②見舞う。安否を尋ねる。
③傷が治りそこなって、化膿などして次第に悪くなる





今日という日が
明日という日が
裏切りばかりの毎日でも



今日という日が
明日という日が
心殺すだけの毎日でも


今日という日が
明日という日が
絶望ばかりの毎日でも


こぼれそうな、あの笑顔を探している

GLAY/Mirror)