女性として扱わたい願望が摂食障害










◇結論




■男性としての自分への不満と疑問が根底にあるのかも…





女性の拒食症の有用性は
性を放棄すること。

それは内面としては整理の開始に起因する子どもから大人への成熟嫌悪。
対外的には性の対象としていやらしい目線を向けられることへの抵抗。


この二つがあるといわれている。


じゃあ、男性はどうか?
男性においても、男性という性への嫌悪感があるのではないか???




他の方の意見を聞いたわけではないので
なんとも言えないが、
男性の摂食障害者は女性という性別を演じる?ことへの憧れだったり
あるいは、
自分の男性としての性欲を嫌悪している傾向が強いのではないだろうか。
性欲を感じる自分を汚い存在だと、拒否しているのではないだろうか…。






性的(性欲・体つき)に成熟していくことを拒否する。
あるいは、社会での男性としてきたされる役割ーー仕事してお金稼ぐーーという
役割を果たせないであろうと自分に絶望して、
男性社会の競争から降りる方法として
男性性を放棄しているのではないか。





そして、もしかしたらーーこれは推測の域を出ませんが、
男性としての自分に失望した過去があるのかもしれない。


その最大の挫折は、女性に受け容れられなかったこと。



凄い失恋をした、ということもあるかもしれないが、
最愛の相手、お母さんに小さい頃から、受け容れられなかった。


お母さん=女性。

女性に受け容れてもらえるイメージがない。
男としての自分は女性(お母さん)に受け容れてもらえない。拒否されている。



だったら、女性に受け容れてもらうために
男性を捨てた自分、つまり性欲の無い自分なら受け容れられるかもしれないという
願望があるのかもしれない。
だから、男性を捨てる。
女性に受け容れてもらえるように
汚らわしい男性としての性欲を放棄する。
という心の在り方が、
根底には潜んでいるのかもしれない。







男性の摂食障害ジェンダー、あるいは性欲性別への言及は
もう少し多面的に自分の経験を踏まえて
ヴァーティカルに後日、アップできれば良いと思っている。













◇モノローグ



そういえば、性欲を感じることへの抵抗があった時期があった。
女性への性的欲求を感じる自分を許せない、そして今でも
わきあがってくる欲望を恥じている部分がある。


あるいは、身体の成長という意味での性においても
陰毛が生えていくことに、物凄い嫌悪感があって、
自分がおかしくなっていく感じがした。


大人になること、つまり、
性的(性欲・体つき)に成熟していくことを拒否したかったのかも知れない


















◇女性として扱わたい願望が摂食障害として現れているの??













■求められる”スマート”さ




現代人にはスマートさが求められるが
男女によってスマートの意味は異なる。


男性に求められるスマートというのは
頭が良かったり女性の扱いだったりって言う
社会での振舞いに対する”スマート”さが求められる。


それに対して、痩せているという意味でのスマートさを求めたれるのは
いつも女性だ。






■男性の摂食障害者は男性が好き??




ただ、興味深いのは
男性の中でも同性愛者には摂食障害が発症しやすいという報告がある。
あるいはボディービルダーにも同じような傾向がある。
その理由として
彼らが若い女性の摂食障害と同様に
自分の外見に対する強いこだわりを持つためとされているからだ。


それはつまり、
女性が男性から、まずは見た目で評価されるように
自分も、性能ではなく見た目として男性に評価されたい!という
乙男心(オトメンココロ)をもっているということなのだろうか。


これが意味するところは、
女性性として社会(男性?)で扱って欲しい、
という女性性への憧れであり、男性性の放棄なのかもしれない。

















◇やめたくてもやめらない行動と罪悪感




摂食障害を強迫行動の一種だとすると…




摂食障害は一種の強迫行為(無意味と分かっていながらも、やめたくてもやめられない)にも見える。
そして、しばしば強迫行為は
エロスを否認するためになされることが多い。



思春期の男の子が起こす強迫性の行動は
ほとんどの場合、精液と関係があります。
つまり、自分の性的成熟、勃起、射精、マスターベーションと関係があります。


自分が大人になるということは
子ども時代を喪失することです。
これは非常に恐ろしいことで
失ってはならない母との関係がとぎれていきます。
母親との関係に絶対の安心を経ていない子どもは
母親からの愛情が立たれてしまう存在、つまり大人になること=性的に成熟して一人の男として生きることに
極めて嫌悪感を抱く。
だから、母の愛を得るためには性の成熟を放棄する必要がある。














■身体への違和感



拒食症におけるダイエットとは
最も過激な形での
ヘテロセクシズムの否定として成されているように思われます。




拒食症患者は、脱性化(自分の身体に与えられた性別を捨てる)を通じて
ユニセックスをめざしているのかもしれない。
(中性になりたい。性別を抜きにした人間に成りたい。あるいは
 性別を抜きにして他人と関わりたい<対人関係、恋人関係含む>) 
 性別に左右されない自分。
 性別で扱われない自分を周りにも求める)
を目指すかのように見える。



拒食症患者が拒否しているのは
ヘテロセクシズムそのものであり
そうした欲望の対象であったり主体であったりするの
が許せないのかも知れません。







ヘテロセクシズム(異性愛主義)


人間の性関係は
男と女の対こそが正統であり、
そのほかは異端である、という偏りを持ったイデオロギーのことです。
つまり、ゲイやレズビアンキチガイ、という理論です。


ヘテロセクシズムの支配はいまだ極めて強力です。
なぜなら、私たちはごく幼少の頃から
男女を対とした人間関係の持つ意味を
ありとあらゆる場面で刷り込まれ続けるから。


だから、性を放棄するというのは
人間同士の付き合いを望むジェンダーフリーなラブを求める人か、それとも、
自分に与えられた性の役割とは反対の性として社会や異性から扱って欲しいと願っている人、なのかもしれない。