女性脳から見る摂食障害〜なぜ摂食障害は女性に多かったのか①〜
▼主題=寂しさと食欲
心の空洞、心の虚しさ
これらは何を示しているのか。
抽象的過ぎてイマイチピンとこなかった。
やっとわかったのは、「つながりを感じる相手が居ない=寂しさ」ということ。
虚しさを埋めるために過食
埋めるために嘔吐。
本音や本当の気持ちを言える相手が居ないと寂しい。
その寂しさは、脳の食欲を司る部分にダメージを与える。
対人関係の欠如という問題領域を入り口と出口にして考えてみる。
◎結論
対人関係の欠如(つながりを感じられる相手が居ない)は脳の食欲を司る部分の欠損を招く。
○総論
女性は共感脳。
共感脳は誰かとのつながりが快。
誰ともつながりを感じられないと不快。
不快=ストレス。
不快が蓄積されると脳は機能に乱れを生じる。
誰ともつながれないストレスは食欲を司る場所に近い場所にある。
その結果、誰ともつながれないと食欲が乱れる。
寂しさが募ると、食欲を司る部分に欠損が生まれやすい。
男性は解決脳であり、孤高を求めるので、共感を求める度合いは女性よりは少ない。
男性は「社会に”認めて”欲しい」が女性は「重要な他者に”分かってほしい”」
●まとめ
対人関係の欠如→
共感がない→
人とつながれていない感覚→
脳が寂しさにやられる→
食欲混乱→
摂食障害。。。
誰かとつながっているという感覚の欠如=寂しさ
寂しさは脳の食欲の部分を壊す→満腹が分からない
対人関係の欠如と食欲の関係
水島広子さんという精神科医が対人関係療法という治療法を日本で普及させている。
彼女が日本で第一人者と言われている。
その対人関係療法で圧って行く問題領域の中に「対人関係の欠如」というものがある。
これは通常、うつ病や社交不安省内などで他人と関わりが亡くなっている人に用いられる領域なのであるが
摂食障害の患者さんに適応する場合には少し違った解釈をする。
それは本音を言える相手がいないという意味での対人関係の欠如なのである。
「対人関係の欠如」とは、本音を言える相手が居ない状況を指すのであり、たとえ、友達といつも一緒に居ようとも彼氏がいようとも、
自分の本音や本当の気持ちを隠しながら人の輪の中に居たとしても、それは豊かな人間関係を持っているとは言えず、「対人関係が欠如している状態」という話になる。
対人関係の寂しさと脳の混乱
■食べるのが怖いと思うとき
人はどんなときに食べられなくなってしまったり、食べることが怖いと思ったりするのでしょう。
私達の食欲をコントロールしているのは脳の視床下部という場所です。
悲しみや不安を感じるところも脳の視床下部のすぐ近くにあります。
強いストレスに出会うと、そのことを記憶として刻み込む場所で「トラウマの座」ともいわれています。
この視床下部とトラウマの座はとても近い場所にあるため、強いストレスた大きな悲しみに出会うと、
人は食欲がなくなったり、眠れなくなってしまうのです。
ストレスによって過食してしまうのも同じです。
今あなたは、トラウマの座に刻まれた何かによって、食べることに恐怖を感じ、食べないことに執着してしまっているのかもしれません。
(悲しいダイエットは卒業しよう! 茨木くみ子 文化出版局)
■
「心の傷」は、傷を受ける場所が大脳の視床下部の「共感を求める」場所だからなのです。
摂食障害の人に回復への治療を行うときには、このことを念頭において目標を作らなければなりません。
(「食べない心」と「吐く心」―摂食障害から立ち直る女性たち 小野瀬 健人 主婦と生活社)
■
摂食障害は、どうみても基本的には
脳機能とくに視床下部機能の異常だよ。
摂食障害とは生理的には、視床下部の満腹中枢か空腹中枢に
一時的な異常をきたしているか、あるいはそのあたりの発達が充分でないため
比較的小さなストレスでも調節がうまく取れなくなってしまう病態が基本に違いない。
食欲中枢が弱い人は、まず自律神経も弱いからね。
睡眠障害や性的異常も起きやすい。
いくら大きなストレスがかかっても、この中枢が丈夫ならば摂食障害という形で病が現われるはずがない。
重層的な「視床下部の機能不全」といえる状態に陥ってしまうかもしれない。
(摂食障害病棟 大谷純 作品社)
女性にとって他人とのつながりは命より大切
■ひととのつながりが快楽
十代の女性のストレスシステムを刺激するのは人間関係の葛藤である。
十代の男性は尊敬され、男性の序列の中で高い地位を占めることを求める。
女の子の脳の回路はエストロゲンによって組織され動かされており、
愛情深い活動や社会的保護網(ネットワーク)を作ることでストレスに対応しようとする。
人間関係の葛藤が嫌いなのだ。
女の子の脳にとって激しいストレス反応のきっかけとなるのは社会的拒絶である。
十代になるとエストロゲンが脳に放出されて、オキシトシンと女性特有の回路、とくにおしゃべり、じゃれあい、社交の回路を活性化させる。
15歳の女の子たちが連れ立ってトイレにいくのは、彼女達にとって最も重要なーー女友達ーー人間関係を固めるためなのだ。
多くの女性が女性同士のつきあいに生物学的慰めを得ており、言葉は女性同士を結びつける接着剤だ。
したがって女性のほうが脳の言語野の一部が大きいのは不思議ではない。
数は個人差があるが、平均して女の子は一日あたり男の子の2倍から3倍の言葉を喋っている。
(女は人生で三度、生まれ変わる ローアン・ブリゼンディーン 草思社)
■共感が無い≒寂しい
一般に、「寂しい=孤独」という感情は「一人でいる事」と関連しているように考えられていると思います。
寂しいときに、とにかく人と話したくなる、ということもありますね。
ところが、一人でなくなると寂しさは忘れられるのか、というと、実はそうでもないことを誰もが知っているはずです。
誰かと一緒にいても、わかってくれないと思うとき。
何人かで遊んでいても、自分だけがなじんでいない感じがするとき。
そのようなときは、一人で居るよりもさらに寂しいことすらありますね。
あるいは、
「自分は必要とされていないのではないか」「自分がやっている仕事など、誰にもできるのではないか」
など、自分の存在意義を疑ってしまうときにも、寂しさを感じます。
本章では、いろいろな寂しさを見ていきますが、寂しさを感じるシーンには共通点がみられる。
それは「つながりがない」ということ。
「寂しい」というとすぐに思いつく「一人ぼっち」は、人とのつながりがない、という状況。
人と一緒にいても心が通い合わなければ、「つながれない」という意味では同じです。
自分の存在意義がないように思うときも、社会から取り残される感じがしますよね。
これも社会との「つながりがない」という感覚です。
生まれてこなければよかった、と寂しく思うときは、世界との「つながりがない」とき。
こうやって、寂しさというのは、何らかの意味で、「つながりながない」ことを示す感情、と考えてみると、
寂しさから脱するための鍵は、「つながり」ということになります。
「つながり」が寂しさから脱するための鍵、と言われると、「そんなのは当たり前だ、だから一人だと寂しいのだ」と思うでしょう。
しかし、ここでお話ししていく「つながり」は、他人との目に見えるつながりの事だけを言っているのではありません。
独りぼっちのときにも感じられる「つながり」のことなのです。
それは、自分自身とのつながり。
自分自身とのつながりとは何か、というと「ありのままの自分」を受け入れる、という意味です。
自分のどこかを否定したり、どこかを取り繕ったりすることなく、あるいは自分自身に評価を下したりすることなく、
ありのままの自分と居られることが、「自分自身とのつながり」ということになります。
人と一緒にいて心からの「つながり」を感じるのは、ありのままの自分を受け入れてもらえるときです。
このときには、もちろん相手ともつながっているのですが、ありのままの自分ともつながっています。
ところが、同じように人と一緒にいても、話せば話すほど「わかってもらえない」と寂しさが増すこともあります。
そのようなときは、ありのままの自分を受け入れてもらっているときです。
あるいは、自分自身が「いい人」を演じてしまって、本心を隠してしまう、ということもあります。
こんなときには、評判はよくなるかもしれませんし、表面的な「つながり」はできるかもしれませんが、心の中には満たされない寂しさが積もったりするもの。
寂しさを人との関係で解消しようとするのであれば、自分のありのままを受け入れてくれる人と共に過ごすのが良いでしょう。
(なんだか毎日しんどいと思ったら 水島広子)
対人関係=ありのままを受け止めてくれる人たち
■否定感情への対応
彼女たちは否定的感情が喚起するとその瞬間に衝動的に食べ物に向かう。
これは彼女たちの否定的感情に対する耐性の低さ、あるいは、そのような感情を表出する術が身についていないがために
鬱積した否定的感情を過食によって解消しようとする、いわば「置き換え」と考えられる。
さらに悪いことに
否定的感情を率直に表出することも出来ず、すぐさま過食と言う行為に置き換えるのだが
キレイに発散できるわけではなく、今度は、食べてしまったことからくる肥満恐怖、不安、罪悪感、自己嫌悪感などの否定的感情に苛まれ、
過食とそれに伴う否定的感情を帳消しするため非構造的ダイエットや浄化にむかうことになるのである。
■人に気持ちを話せなくなる理由
摂食障害の方は
コミュニケーションが下手で、
相手に気持ちを伝えて解決していくことが苦手です。
そのため、知らぬ間に、抱えきれないほどのストレスを抱え込んでいることが多いのです。
その理由は主に3つある。
第一は
自分の気持ちが他人からどう思われるかと言う不安。
嫌われるのではないか、だめな人間だと思われるのではないか、などと考える
なかなか自分の気持ちを打ち明けにくいものです。
第二は
自分の気持ちを話すことによって起こるトラブルを恐れる気持ち。
「いい人」でいようとする摂食障害の人は
”他人からどう思われるか”という不安を持っているのと同時に
人間関係での対立が怖い、
ということもあります。
人と意見を闘わせることによって問題を乗り越えたり
深い関係をつくったりした経験がないので「意見の対立=関係の崩壊」と考えてしまうのです。
自分の意見を言うことが生産的な意味を持つというイメージがうまくわきません。身近な人からそのようなプラス例を学んだことがないという人が殆どです。
たとえば父親が決めたことは誰かがおかしいと思っても
反論が許されなかった、というような家庭環境もありますし、
両親のどちらかが何かを言うと必ずひどいケンカになり、
人格攻撃へとつながって
何もプラスの結果をうまなかった、などというケースもあります。
第三には
自分の気持ちを打ち明けることで人との距離が近くなることが怖い、
というものもあります、
人との距離が近くなって「本当の自分」を知られてしまうと
嫌われるのではないか、というのは第一の不安に近いものです。
また、摂食障害になる人は基本的に「ノー」といえないタイプなので
人に振り回されやすいという特徴があります。
人との距離が近くなることの不安は
相手のペースに振りまわれるのではないかということも
含まれます。
自分が不安にならないペースと範囲で親しくなれば良いのですが「ノー」といえないと相手のペースで相手の好きなところまで踏み込まれてしまうということになります。これは確かに怖いことです。
人にただ気持ちを聞いてもらうことで
状況は何も変わらなくても、心が元気になれる
女性脳の満足と寂しさとは
■人間の本質は前頭葉にある
過食嘔吐をする人は胃が食べたくて食べるのではなく
心の虚しさを生めるために口を満たし、その後、太るのが嫌ではいてしまうのです。
生理の前に過食になるのは
脳のセロトニンというホルモン状態に変化が起こり、
精神的にイライラするからだと言われてます。
ダイエットでしばしばいわれるように
食欲の中枢は脳の満腹中枢と摂食中枢。
確かに脳の視床下部にある満腹中枢、摂食中枢は、食欲の中枢です。
しかし、いくらゆっくり食べたり、こんにゃくで胃を満たしても
何か物足りない、というのは、食欲中枢よりさらに高度な食欲の
総合指令中枢である「大脳皮質前頭葉」が満足していないのです。
胃が、もうおなかいっぱいでも、何か不満足、
というのは、大脳皮質前頭葉が満たされていないのです。
こんにゃくなんて飽きちゃったわ、と前頭葉が感じていれば
何か物足りなくなるのです。
これが「ストレス食い」の原因となるのです。
前頭葉が発達した生物ほど、たんに「胃がいっぱいになる」だけでは
満たされないといえるので、こんにゃくやダイエットフードだけ食べてダイエットできると言う人は
いってみれば、前頭葉があまり機能していない人かもしれません。
ダイエット食品でダイエットしても、リバウンドしてしまうのというのは、
きわめて人間的な前頭葉の証明なのでしょう。
それなり、どうやって前頭葉を満足させるか。
それは、心から美味しい、と思うものを幸せな気分で食べることでしょう。
(「カラダにいい」習慣でココロもすっきり! 海原純子 青春出版社)
■
摂食障害者の9割は女性です。
なぜ、女性の食欲中枢はそんなに容易く壊れてしまうのでしょう。
「お腹がすいた」という表現から、食欲は胃がコントロールしていると
誤解されやすいのですが
食欲は脳でコントロールされているのです。
その証拠に、例えば、胃がんのため、胃を完全に切除しても食欲は衰えません。
食欲は、視床下部の内側にあってお腹いっぱい感をもたらす満腹中枢、
視床下部の外側にあって空腹感をもたらす摂食中枢、それから
大脳辺縁系の中の食欲中枢によってコントロールされている。
摂食中枢や食欲中枢が興奮し
「おなかが空いた」というシグナルが大脳辺縁系の上部を通って
前頭葉に伝わると
「どんなものを食べようか」とアレコレ思い浮かべることになるわけです。
でも、いくらお腹が空いていたとしても、巨大なストレスによって大脳辺縁系が抑制されペチャンコになっていれば、「お腹が空いた」という情報は前頭葉に届くことがありません。
摂食障害は、過度のストレス、ダイエットをコントロールしようとする
過剰な意思、エストロゲンの三者が、前頭葉や大膨辺縁系に
ふりかかった結果、食欲を発生させるしくみ自体が不調に陥ることで
発生すると理解できるのです。
(女と男はなぜ引き寄せあうのか?生田哲 講談社)
■感情的(代償的)な摂食行動→女脳
感情、特に不満な心の状態が、空腹感のともなわない食欲に転化して
摂食行動が起きることがあります。
これは、女脳の特異的な構造の特性です。
女性ダイエッターのうち
「イライラや不満があるとき、甘いものが欲しくなる」と答えた人は
約70%でした。
空腹ではないのに、なぜ女性は甘いものを求めるのでしょうか。
「イライラして食べたくなったら、サンマ(タンパク質)を焼いて食べたら?」といっても誰も実行しません。
一体、なぜでしょう。
この「イライラ、不満など」の感情による摂食行動は
情動脳である大脳辺縁系からの指令です。
この大脳辺縁系は男脳より女脳のほうが大きく強靭です。
「感情で食べる=甘味欲求=ブドウ糖の原料の欲求」の摂食行動が
過食と成り、女性の肥満の原因になっている場合が多くあります。
それは、脂肪の原料になる甘い食べ物が精神安定剤や代償的な役割を果たしているからです。
なぜ、女脳は感情で食べるときにタンパク質や脂質、そしてビタミンやミネラルではなくブドウ糖の原料である糖質を求めるのでしょうか。
その原因は女脳の構造と機能にあると考えています。
女脳には、個体維持本能(母体維持行動=甘味・ブドウ糖補給=食欲)と種保存本能(生殖行動=エストロゲン=性欲)を
同時並行的に実現させるシステムが、視床下部の「腹内側核」に備わっています。
空腹感の信号を発するのは視床下部の外側核で摂食中枢神経と呼ばれています。
この空腹感と満腹感の信号を発する機能は男脳も女脳も同じです。
ところが、女脳の腹内側核は男脳とは異なった構造となっています。
それは女脳の腹内側核には、満腹中枢のほかに性欲中枢が備わっていることです。そして、腹内側核の神経回路から軸索が2本延びており、
1本はエストロゲンに反応、もう一本はエストロゲンに反応しないでブドウ糖(食欲)に反応する神経に結びついています。
この二つの反応のキーワードは「満足感」です。
このように女脳の腹内側核は、ブドウ糖を受容して満腹感を感じる満腹中枢と性欲ホルモンの
エストロゲンを受容して満足感を感じる性欲中枢が同じ核内で近接しており、
表裏一体の関係が成り立っています。
この女脳の「生存欲と繁殖欲」が一体となっている生物学的システムによって
「ヒト種」は滅びることなく繁殖しているのです。
俗な表現をしますと、女性の性欲ホルモン(エストロゲン)が満たされない場合はサンマなどのタンパク質などではなく、
ブドウ糖(甘い食べ物)で代償的に満足させるシステムになっていると考えられます。
男脳には備わっていない女脳の生物学的な特性は
太古から普遍のシステムです。
(やせるヒントは脳にある 瀬野文宏 西日本新聞社)
つながりを感じられるときはお腹が減らない。その逆は…
■
さて、恋におちるとドーパミンやノルアドレナリンなどの物質が分泌され、A-10神経が興奮し、脳の視床下部にある性中枢を興奮させます。これが発情した状態といえます。恋のロマンスをぶち壊すような話ですが、これは動物の生理現象ですからどうしようもありません。
視床下部の性中枢のすぐとなりには食欲を制御する満腹中枢なるものがあり、とくに女性はこの2つの中枢の距離が男性よりも短くできています。おかげで性的にときめいたときにはすぐとなりの満腹中枢も興奮するため、ご飯を食べなくても満腹感が起こり、空腹感が消えてしまうのです。
それが証拠にお腹がいくらすいていても、セックスの最中にお腹がすくことはありませんね。また、たとえばあなたが憧れているアイドルタレントと食事の約束をしたとして、そのアイドルの前でばくばく食事をとることができると思いますか? おそらくたいていの方はいくらお腹がすいていたとしても、そのアイドルを目の前にすれば、一挙に空腹感が消え去るはずです。
http://diet.goo.ne.jp/rensai/love/019.html
■
セックスと言うコミュニケーションが満腹を満たすならコミュニケーションが無いと空腹感
女性は性中枢に隣接する「腹内側核」という場所が性欲に大きく関与している。
ちなみにこの腹内側核は満腹中枢のことであり
女に食欲と性欲がリンクしやすく満腹時に性欲を高めやすい傾向がある。
女脳は「共感脳」。
相手と自分がどういう位置関係にあるかを確認せずにはいられない脳だ。
それに、女は恋愛やセックスのプロセスにおいて
その男が本当に安心して身を任せられるのかどうかを判断しなければならない。
そうした自分の人生を左右するかもしれない場面に際し、
たくさんの言葉を駆使して何度も
「確認作業」を重ねるのは、ある意味当然だろう。
女性にとっては、
心のつながりを確認するためにセックスがあると考えたほうがいい。
セックスはコミュニケーションの一部のようなもの。
恋愛もセックスも会話がなくては始まらない。
会話がなければ愛は深まらないし
セックスだって満足できないのだ。
女性にも、まれに”何人もの男を欲しがるタイプ”がいるということだ。
女性が”したくなる”のは、エストロゲンという女性ホルモンの分泌によるものだ。
このタイプの女性はエストロゲンの分泌量が多いのかもしれない。
エストロゲンは、血管を広げて血流をよくしたり
皮下脂肪を増やして女性らしい身体作りをサポートする働きがある。
女性にとって、食べることも性の営みも「相手と一つになる行為」なのであって、二つを切り離すことは出来ない。
(男はなぜ急に女にフラられるのか? 姫野友美 角川書店)
■過食、拒食が消えるとき
過食、拒食をやっている人がうまく何かのきっかけで恋人ができて
肉体関係が成立したりすると、それが止まる可能性は高い?
それは高いですね。
ただしセックスとか、挿入とかの問題ではないのです。
包み込まれるというか、その人のことをいつも考えている。すると、自分と食べ物との間の堅密な関係が壊れてしまうわけです。
それが父性愛の強いタイプの女性だったりしたら
たちどころに治ると思うんですよね。
やっぱり、ぬくもるというのは、人との関係の中でだと思うから。
でも、結婚してもずっと続いている人がいるわけでしょう。
ああいうのはどうなんでしょう。
彼女たちは制度としての結婚をしているのではないでしょうか。
温もった時もあるかもしれませんが
今は少なくともそうではないということではないですか。
そういうことなんでしょうね。
今、自分は快楽しているのかしていないのか、
ぬくもっているのかぬくもっていないのかを
まず、きちっと身体感覚として認知する。
その能力が問われているわけでしょう。
今は何でもかんでも「お腹がすいている」で表現していますが
あれをもっと分化させて
「そうじゃない、寂しいんだ」と。
とくに異性との関係で寂しい、あるいは異性は嫌いで同姓との関係が
寂しいのかもしれない。そのことを認知して、次に行動し表現する。
もし寄りかかれるもの、保護してくれるものが見つからない場合には
それが一生続くことになる。
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※いつか頭がフル回転できるようになったらちゃんとした文章に(する予定)。