「あなたはおかしい」って病人に向かって言う治療者

◇患者に「あなたはおかしい」って言うのは治療??


■おかしい考え方しか出来ないから病人なんだっつうーの!


思い通りにならない患者。
医者である自分の言葉を無視する患者は、医者(割と年配な看護師)にとっては許せないのだろう


「医学的に考えて、あなたはおかしいって言ってるでしょ!
 私が正しいことを与えて正常に戻してあげようとしているのに、
 どうして言うこと聴かないの!?頭わいてるんじゃないの!!!」




ダイエット願望は女の人は大抵あるよね…
それが行き過ぎてるってゆうか行き過ぎてるのに気付いてないから、病気なんだよね







■「痩せたい気持ち=異常」という評価しか下さない治療者

患者『太る位なら死にたい。』


医者『今のあなただったら食べなきゃすぐ死ぬよ?』


患者『でも食べなきゃエレンタール経鼻胃官するんでしょ?じゃ死ねないじゃん(笑)』


チーフ看護師(年配)
『そうだけど…でもまず体重が増えてみたら考えが変わるよ!今何もできないでしょ?このままでいいの?』
『私、あなたと同じ身長だけど、60㎏近くあるよ!』














■今の自分を否定する人間には心を閉ざす


患「死んでも太りたくない、体重が増えるくらいなら死にたい」

医「あなたはクレイジー。たかが体重でしょ?何考えてんの!!」



患者の現在、すなわち「死にたいと言う気持ちに支配されている患者」を否定することが、
患者を治療に協力的にさせるとは思えない。

自分の今を否定する人間に協力したり、言う事を聴いて頑張ろうとは、思えないよね…、















■曖昧なものに耐えられない場合も

「決め付け体質」の人の中には、決め付けないと落ち着かない、という人たちもいます。
「曖昧なもの」「グレーゾーン」に耐えられないのです。

本来、人間とはグレーゾーンの生き物ですし、人生など、曖昧なことの連続です。
人間の多様性は、とても一言で決め付けられるようなものではありません。

でも、「グレーゾン」に耐えられない人たちにとって、そのような環境はとても無理なのです。
その理由は、人それぞれで、不安を感じやすいために曖昧なままにしておけない人もいれば、
発達障害などのためにどうしてもそうなってしまう人もいます。



こういう人たちの場合は「○○なんでしょ?そうよね」という手続きを踏むことで、ようやく安心するのです。


本来は不安で人にしがみついているようなものなのですが、
もちろん、決め付けられる相手からは、その「決め付け」が「攻撃」に見えることもあります。






■攻撃してくる人は困っている人


ここまで見てくるとわかってきたかと思いますが、「攻撃」してくる人というのは、
なんらかのことを「脅威!」と感じている人、あるいは癒されておらず常に周りを支配することで安全を確保しようとしている人、
不安や発達障害のために曖昧なものに耐えられない人など、いずれも、なんらかの形で困っている人です。



それ以外にも、「攻撃」するかしないかは、単にその日のコンディションを反映している場合もあります。
要は、「虫の居所が悪い」というもの。
体調が悪い場合もあれば、全体にイライラしている日もありますし、
出かけに夫婦げんかをした、子供の悪い成績をみた、などという場合もあるでしょう。



そんな日には、些細なことにも苛立ち、「攻撃」したくなってしまうのです。




これは、むずかっている子供と同じですし、いわゆる「八つ当たり」です。
ですから、やはり「攻撃」してくる人は困っている人、なのです。





また、うつ病などのときにも「攻撃」しやすくなります。

うつ病になるとエネルギーがなくなりますので、普段だったら我慢できることも出来なくなったりするかです。

感情をコントロールするエネルギ0もなくなる、と考えるとわかりやすいでしょう。
この場合も「困っている」と言えます。

「攻撃してくる人は困っている」というのは考えてみれば当たり前のことです。
「攻撃」が「脅威!」と感じたときの反応であることを考えれば、
基本的に攻撃してくる人は自分が「被害者」だと感じている事になります。

つまり、「攻撃」は「被害に遭っている人の言動」なのです。

「攻撃」には勢いがありますし、「正論」を用いた「攻撃」も多いですから、
「攻撃」してくる「相手」はとても「被害者」には見えないこともおおいでしょう。



しかし、本当のところ、「攻撃」してくる人は「被害者」なのです。

被害に遭っていない人が他者を「攻撃する」ことはない、ということを頭に刻んでおきましょう。